こんなことになるんだったら、真っ直ぐ家に帰るんだった
陸が他の子と手を繋いでるところなんて、見たくなかったよ…
「…わっ」
あぁ、もう!
メソメソ泣きながら下向いてるから誰かにぶつかっちゃうしっ
「ご、ごめんなさい…」
私今日、ぜったいついてな………
「あれ、早乙女さんだ」
「(………げっ!)」
……何てこった…
顔をあげれば知ってる顔
しかも彼は、私の隣の席だ…
「うわー、あからさまに嫌な顔しないでー」
そして私は、コイツのこと苦手…
もちろん本人自覚済み
「で、何で泣いてるの?」
「ゔっ」
「あ、また嫌な顔。本当俺のこと嫌いだよねー」