「えっと、もう麻奈ちゃんは知ってるんだけど、私の好きな人は...中野くん...です...。」



最初は元気だった朱里ちゃんの顔は、言っていくうちにどんどん赤くなっていって枕にボスンッと埋めてしまった。



「あー...ごめん、朱里ちゃん私もなんとなくわかってたわ...」



「えぇ!?」



おずおずと言った花穂ちゃんの声を聞いて思い切り顔を上げた。



バッと私の方を見て「麻奈ちゃん教えた...?」という顔をするけど、教えてないです。



「なんで知ってるの!!?」



「なんとなく...?」



花穂ちゃん、すごいな。



朱里ちゃんの「なんで...?」という念が強かったのか、花穂ちゃんは言いにくそうに



「朱里ちゃん、中野くんと話す時はいつもよりもなんか楽しそうって言うか、花が舞ってる見たいだったから。」



と言った。花穂ちゃん、すごいな。(2回目)