先生は、走って病室までやってきた。

「薫!?まだ・・・!大丈夫か!?」

あぁ・・・。先生の声が聞こえる。

今すぐお話しをいっぱいしたかった。

でも、体が弱ってきていて声が出なかった。

先生は、私の手をギュッと握りしめてくれた。

「・・・っ!なんて言えばいいのか分からないなんてダサいな俺。」

声は出ないけど私は、頑張って力強く先生の手を握り返した。

伝えたい。

まだ、私から言ってないあの言葉言えずに終わりたくない。

私は、頑張って声を出した。

「せん・・・せい!ずっと・・・好きだから。。先生も幸せに・・・なって・・・くれないと・・・許さ

ない・・・から・・・。」

「薫・・・!なんでそれを今言うんだよ・・・!」

先生は涙をグッとこらえ、頑張って笑顔を作りこう言った。

「ありがとう。今まで。頑張って生きてくれてありがとう・・・!」