「浩二さん‥鼻血‥」
「ピエール‥お前だって、顔が傷だらけだよ‥(笑)」
しばらく二人は、お互い、肩だの膝だのを叩きながら笑っていた‥
極度の緊張から、解放されると、笑いしか出てこないらしい
ひとしきり笑い、やっと落ち着いたところで‥
「浩二さん、メディカルチェックした方がいいですね‥」
「病院なんて、要らないよ~(笑)」
「私もですが、このままでは、お嬢様や有美ちゃんだって、驚かれますよ
こちらへ。」
そう言って、連れていかれたのは、カプセルホテルみたいな部屋だった
割と小さな部屋の両側にカプセルがふたつづつ、中央にデスクとモニターがふたつ向かい合っていた‥
? 人がいる‥ 誰?
「あぁ浩二さん、ホームドクターのリンです。」
「リンです。よろしく、浩二さん。」
「あ、はぁ‥どうも、田島浩二です‥」
「じゃあ、二人共、身に付けているものを全部取ってね~」
「はあ~?」