「浩二さん‥
あなたには、簡単な事よ‥」
自分の腰に掛けていたタオルを、浩二さんに手渡して、笑顔の彼女は、海の方へ‥
タオルを握って、彼女の後ろ姿を見ている浩二さん‥
「やられたな‥
これで断ったら、男がすたるよな‥」
いつの間にか、戻ったゼウスが、浩二さんの足の間で8の字を書いてます
「お飲み物を、お取り替えします‥
あなたは、不思議な方です‥
どうやら、お嬢様もお気に召したらしいですね‥」
「そうなのかな‥?」
ピエールに問いかけたが、彼はちょっとだけ笑みを浮かべて、去って行った‥
「ま、いっか‥」
何が、ま、いっかなのか、どうして上から目線か、はわからないが、浩二さん、決めたようです‥
小さく手を振りながら、海から上がってくる彼女が見えます