「あの人が‥お嬢様‥なのか?‥ピエール?」
「はい、あの方が、お嬢様‥シャルロッテ様ですよ、浩二さん」
少しずつ姿がはっきりしてくる
ハットとサングラスが邪魔だが、金髪の細身で背はそれほど高くない
「お嬢様、こちらが浩二さんです!」
「それは、わかってるわよ!ピエール!」
更に近づいた浩二さん、思わず声に出ちゃいます
「マジかよ‥」
本当に、美人なんです。月並みな言葉ですが、女優さんみたいです。
彼女が、寄ってきました
それを見て、ピエールが
「こちらが、田島浩二さんです、お嬢様」
「はじめまして、田島浩二です‥」
「ピエールから、話は聞いていますよ。
少し、二人で話をしたいの‥ ピエール‥
悪いけど、席を外してくれる?」
「はい、では‥」
ピエールは、少し離れた屋根のある、ベンチの方へ歩き出した‥