浩二さん、実は結構淋しいんです。
だけど、いつまでも関われません。
「浩二さん、最後の報酬ですね…帰って文さんとご結婚なさるんでしょう?そのお祝いです。」
「うん…
俺もこれから大変だ。有美も心配だけど、文も栞ちゃんも家族になるからな…有り難く頂くよ。」
「はい、そうしてくれると、私も嬉しいです。」
「うん、長くなるから行くよ。ゲートのある内は、いつでも来いよ~(笑)」
「必ず行きますよ!」
軽く手を振って、ゲートに入った浩二さんをピエールが笑顔で送っていました。
祠の洞窟を出ると、日が暮れかけていました。
「腹へったな…
やっぱり、文んとこ行くかぁ…」
珍しく、浩二さん小走りですね(笑)
我が家にも、明かりが灯っています。
「おーい!有美ー!帰ったぞー!」