侑斗とは、学年1個違いの一年目の関係。

きっかけは、簡単。
惚れたのは、多分…私の方。


1人学校帰りの雨で濡れたアスファルトの上に蹲って、小さく震えていた侑斗を、傘を差し出して、そのまま拾った。


俺様のくせに、泣き虫で。
にゃんこみたいにスッと切れた瞳には、どんな嘘も許さないという強さが宿ってる。
あまり執着心のあたしには珍しく、侑斗には固執しているかもしれない。

それは、別に【飼い主】気取りとしてではなく…。