そんなことを思って、少しだけ自嘲気味に笑ったんだ。
そうこうしているうちに、辿り着いたのは前に一度だけ二人で来た事のある少し大きめの公園。
あり得ないくらい酷暑の中だけど、犬の散歩なんかをしてる人が結構いて。
そこに引き寄せられるようにして入り込んだあたしは、誰の目も全く気にしない様子で、ボロボロと泣きながらベンチに座る侑斗を見つけた。
その手には、スマホが指が白くなるほど強く握り締められていた…。
「……ゆ…」
今にも全速力で走り寄って、抱き締めてしまいそうなのをなんとか堪えて、声を掛けようとした瞬間に、侑斗がこっちを向いた。
それでも、その瞳からは涙が止め処なく流れていく。