「階段、凍結してるから気をつけろよ」

「…はい」

浜野先生の横を通り過ぎる時に、同じ香りがした。

それだけで、嬉しくなる。

心弾ませながら、階段を登り始めたがー…

「!?」

「っ!新井!?」

足が滑り、後ろに転びそうになる。

うそ…頭打つー…

そう覚悟した。