衣には独りあたたかくて あの緊張は恐ろしい物だった

ゆっくり丁寧な仕事花が只咲く様に摘み取る
枯れて御遣る手の甲掲げ ぬくもり私のこと

明るい蛍光灯此処は地上 ぬくもりは希薄 伝わらないこの寂しさ
蓮華の中に擦れ違い様連れ合わず先に囁く声 遥か昔響いた泣き顔
しかし最早顔を赤らめ誰にも見られぬ様に静寂

遠くに優しい顔の人思い出す闇無い頃生まれた事の無い地上
震え上がった消えてしまうかとおもった 呼吸激しく脈を打つこの高揚
つらく独り占めの天やす 蓮華に初めて触れようとしたそして

連れ合いから逃げそうに足早光横目天やすばれなかった独りが
ぬくもり蓮から長く顔を出した頃得た御手同士組む大事な柔らかな感覚残響愛しいや一言冷めやらない一輪挿しの夢あれ天からの夢哉