「まひるちゃんもね、皆さんと仲良くしたいと思ったから参加したんですよ」

大橋さんはアハハと笑いながら言った。

「えっ、そうなの?」

そう聞き返してきた竹下さんに、
「まあ、ええ…」

わたしは首を縦に振って返事をした。

大橋さんがフォローしてくれなかったら、わたしは返事をすることができなかっただろう。

それどころか、名前も知らなかった。

時間が近づくにつれて、だんだんと参加者たちが集まってきた。

そのたびに彼らはわたしがここにいることに驚いた顔をしたり、目を丸くして大きく見開いたりといろいろな顔を見せてきた。

今の今までのこともあるから仕方がないか…。

そう思いながら過ごしていたら、
「あっ、支社長がきましたよ!」

本日の主役である支社長がこの場に現れた。