優李はさ。



やっぱりみんなが言ってた通りたらしだったの?



あたしは違うって信じてたのに。



そうやってあたしは一人考えて、悩んでた。



でも結局は優李がかまってくれない、で終わり。



智の事はいつも後回しにしちゃうんだ。



今だって、メールしてるよ。



[受信:智]
本文:俺は、那柚の事好きだよ。那柚は?



あたしは…か。



[送信:智]
本文:あたしも、おんなじ気持ちだから



送信。



こうやって嘘をつくのは何回目?



でも智はいつも騙されてるんだよ?



馬鹿らしくないの?
って、言いたくなるんだ。



あたしは、酷い女?



はは、なんとでも言ったらいいんだよ。



あたしが大事なのは優李だけなんだから。



そうやって、あたしは自分を酷い女に仕立てあげた。



そうでもしないと、智との関係が罪のようにも感じられて。



あたしの…わがままだった。





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