『な…ゆ…?』



スッゴい気まずそうに、あたしに話し掛ける人。



誰かは分かってる。



あたしが今、一番話したい相手。



――玲奈。



あたしは、知らない内にまた目から涙が滲み出した。



やばい。



泣きそー。



「っれーな…」



『なゆー!!』



男っぽい玲奈の泣き顔なんか見た事無いから、あたしはビックリしちゃったの。



『れいな…れいなね、那柚の事全然分かってなかったの!!れいなの勝手な都合ばっかり、そおやって那柚に押し付けて…れいな…恥ずかしいよ…』



あたしは、ただ笑顔をみせた。



なんで…なんでこんなにあたしの周りには優しい人ばっかりなんだろう。



あたしは、ほんとに幸せなんだね。



玲奈には、いつか話したいな。



あたしが辛かった過去とか、今悩んでる事とか。





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