『っはあ〜』



本当にイライラする。



なんなのよ。



あたしは亮を信じてたし、何より最後の微妙な笑顔はなんなの。



心の中を色々な思いが巡っていく。



亮はあたしを好き?
そんな自惚れた事は言えない。


亮はあたしがモテたから悔しい?
いいや、亮はあたし以上にモテるじゃないか。



もう分かんないよ。



ふと上を向けば、雲一つない青い空。



そのまま前を向く。



『ぁっ。青。』



チカチカと点滅する信号を横目に小走りで横断歩道を通り過ぎる。





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