続きは、あたしから説明しようかな。



お母さんの言葉じゃ、伝わりづらいかも。



お母さんは、お父さんと出逢って、付き合い始めた。



なんで、って理由は無かったけど、お母さんに向かって投げた笑顔が、なによりきれいだったんだって。



お母さんとお父さんは幸せだった。



そしてどちらもが結婚したい、そう強く願い初めていた。



そんな頃。



お母さんとお父さんは時間の向こうの紅いときを過ごしていた。



終わった直後に、お母さんは出掛けた。



「飲み物買ってくる」とそう言い残して。



お母さんはコンビニへの道を歩いた。



深夜だった。



すると何人もの男の人がお母さんに覆い被さってきて、道路脇の死角で犯された。



そう、レイプだった。



さっきまではお父さんに愛されていた体、それが一気に汚れてしまった。



この事は内緒にしておこう。



お父さんには、言わない。



お母さんはそうすると心に決めて、一人悲しみに耐えてたんだって。



それを見て、優しいお父さんは自分のせいでお母さんを傷つけてると思い、別れたんだって。



でもその後すぐに分かった。



子供が―できていると。



あたしと、亮。



お母さんはお父さんと別れたのにも関わらず、出産した。



それから女手一つであたし達を育ててたんだ。



でもある日、何の予告も無しにお父さんは現れて、自分によく似た亮だけを連れて行った。



まだ赤ちゃんだったあたしと亮は、何もわかんなかったんだね。





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