『はあ…』



一つ大きなため息。



私の前を過ぎ行く人達は、私を見て見ぬ振り。



冷たい風が、ビュウと私を撫でて通り過ぎていった。



―クラッ…



軽いめまい。



私はわがままで欲深いんだ。



最低な人間なんだ。



あたしは、亮が好きなんだよ



あたしは亮とこれからつき合うんだよ



そうやって、あたしは自分に対して説得してたみたい。





_