『ごめん』 私は突発的に亮の唇を両手で抑えた。 「えっ」 明らかに亮は戸惑っている。 『まだ怖い』 そんな適当な言い訳をして亮から逃げた。 「そっか…じゃあ徐々に…だね。」 一瞬曖昧な笑顔を見せたが、すぐにいつもの亮の笑顔に戻った。 _