『どうしたの…』



やっぱり、私はいくら突き放されたって亮の事は忘れられない。



今まで仲良くやって来たんだ。


亮はあんなやつじゃない。



頭は、私にそう言い聞かせる。


でも心は頭とは正反対で。


許していいのか。
酷いことをされただろう。



それに、茶髪の彼は…
と私に訴えかけてくる。



「ごめん。俺…俺さあ…
だめだよ。那柚、好きなの。」



―…そんな



どうして今?なんで?



あたしに優しくしてくれてたのは、友達としてじゃなくって、


―――好きだから?





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