―ハァハァハァ… 走って、走って、走った。 学校を飛び出して、亮とよく遊んだ公園へと急ぐ。 なんでだろーね。 あたしはなんか、亮が悲しい顔をしてるような、そんな、不思議な感覚に走らされたんだ。 『…亮…?』 お砂場には私がよく知ってる男の子の姿。 「那柚う…」 俯きながら、お砂場の砂をサラサラといじる。 やっぱりね。 ほら、あたしの思った通り。 悲しい顔、してるから。 _