「あ」


教室を出てすぐ、つるたはいた。

「ふふん、出てきてくれると思ってた」


プシューと音を立てて、私はしゃがみ込んだ。

「おい、金鶴と青木かー?早く教室入れー」

「入りませーん」


つるたは私の手を取って「行くよ」って笑った。

保健室に連れて行かれて、ベッドに寝かされる。


「……つるたは?」

「んー?」

「どこ行くの?」

「……どこかな」


ベッドに入ってきても何も言わないのに。


「当ててみてよ」


君はカーテンをしめて、出て行った。