つるたは爽やかに笑って席を立つ。


「えっ、ちょ、つるた⁉︎どこ行くの?」

「どーこでしょ」


あざとく首を傾げて、どこかに行ってしまった。


「つるた⁉︎……もう」


私は紅くなった顔を隠すように、机に突っ伏した。


「……もう。好きになっちゃったじゃん」


君を捕まえることができたなら、この恋は叶うのかな。


私はつるたを追って、教室を出た。