それからいきなり黙りこくったつるた。


私が隣の男子から渡された手紙を、意味がわからないまま受け取って鞄に入れていたところだった。

この一部始終をつるたは見ていたらしく、「そうだね、キラ可愛いもん」なんて呟いている。


「つるたー?」

「ねえ、キラって鈍感だよね」


そう言って手が伸びてくる。

触れられた頰が紅くなって、体温が上がってしょうがなくなったこと、君は知らないでしょ。