通学路。

いつもいつもくだらないちっさい喧嘩をするのが日課になっている。




「ほーたーるーサーン?どーもすいませんでしたって言ってるじゃんか」


『はぁ?それのどーこーが!謝ってるって言うのよ!』


「ん、そういえば今日体力測定の日じゃん。あーだりぃ」


『無視かよこいつ・・・はいはい、良かったですねぇ体力バカはこういう時余裕があって。また学年一位なんじゃない?』




そしてその喧嘩はいつもすぐに別の話題へと変わっていくのだ。




おっと遅れてごめんなさい。私は春川 蛍(はるかわ ほたる)。華のJKだよ。


横で喧嘩してるこの無駄にでかい奴は岡崎 健(おかざき けん)。私の幼なじみ。


私と健は同じ工業高校に通ってて、小中高と一緒・・・まあ、くされ縁だ。



いつも一緒にいる私のまあまあ大事な幼なじみだ。





いつもくだらない話をしながら教室に行って、荷物を置いて更衣室に移る。




「じゃーなー、今日あの人いるんだから雑魚なりに頑張れよ」



『・・・うん、ありがと』



体操服に着替えた後。私はソフトボール投げに、健は50m走に。




私の学校は三学年あわせて体力測定をするから、丸一日使って行うのだ。




だから、あまり関わることのない三年生と一年生と仲を深めるチャンスでもある。




『えっと、私はソフトボール投げだからあっちに・・・あ』


「あ、春川さん。久しぶりだね、春川さんもソフトボール投げ?」


『・・・相川先輩、もってことは・・・先輩もなんですね』


「うん。せっかくだから一緒にしようか」

『!!ぜひ!』


そう、相川先輩と仲良くなれる絶好のチャンスだ。