文面をみてすぐにクラスからダッシュする。 姫はバス通学。僕は自転車通学。 遅れたりしたら姫の逆鱗に触れる。 そんなことは全くのごめんだ。 「はぁはぁっはぁ…」 息を切らし、坂道を立ち漕ぎ 向かう先は近所の真っ白にそびえ立つ まるでお城のような灯台。 自転車を軽く放り投げ、形上かかったチェーンを又貸し、螺旋階段を駆け上がる。 あがった先には夕日と姫がいた。