そうして、今日もまた守さんが運転する車に乗り守さんの実家に向かう事になった。

服が無いと困っていたら、なんと昨日の有名ブランド店でワンピースに靴にバックまでひと揃え買ってくれていた。

似合いそうだったからプレゼントしたくてとの事。

普段ならそんなって思うところだけれど、御両親と会うとなった今は買っておいてくれた守さんに感謝だ。

このワンピースなら失礼にはならないだろう。

シルクサテンの濃紺のフレアワンピースで袖はパフスリーブからの長袖になっている。


靴もベルト付きのサテン地のドレープが効いた5センチヒールの上品な靴。
バックも合わせてドレープのがま口バックで財布とスマホと、ハンカチを入れた。
ハンドルがコットンパールで可愛いコロンとしたバックだ。


髪は今日はストレートだけど、昨日慎吾くんが付けてくれたシルバーのバレッタでハーフアップにした。


そんな格好で車に乗りこんで30分。
高級住宅街の中の1軒に着いた。門からして立派なお屋敷である。


門が自動で開いて車でそのまま入った先は広くて綺麗なお庭と西洋風の洋館の素敵なお家だった。


ガレージに車を停めると、先に降りた守さんが助手席ドアを開けてくれる。

「はい、どうぞ。僕のお姫様。」

「守さん、それちょっと恥ずかしい・・・」

そう言いつつもその手を掴んで車を降りた。


すると、玄関の方から音がして


「おかえり、守。ほら、早くいらっしゃい!!」

そう声を掛けて来た女性はとっても綺麗なお姉さんだ。