そんな事をぐるぐると考えているうちに


穏やかな雰囲気そのままの笑顔を向けられて、ドキッと心拍数が上がる。


こんなイケメンは目の保養、観賞用!!!


おまじないの様に心で呟いて落ち着かせようと必死になる。


「申し訳ありません。お届けにあがりました。こちら社長宛の郵便物になります。」


そう言って執務机前まで歩いていき執務机に封筒を置いた。


そうして一歩下がって、頭を下げて退室しようと足を後ろに引こうとしたら執務机の向から腕を引かれた。


「秋野さん、今日のランチは誰かと食べる予定はありますか?」


急に腕を引かれたと思ったらいきなりなんだ???
なぜランチについて聞かれるのか?

「えっ?あの何故でしょう?特に誰と食べる予定もないですが・・・」

困惑しきりで答えると
とてもホッとした顔をしてその後微笑みを浮かべて言われたのが


「それでは、秋野さん良ければ私と一緒にランチをしませんか?働き方やその職場環境について色々お聞きしたいので、ぜひ!」

すっごい微笑みだから何事かと思えばアルバイトに職場環境について聞きたかっただけか。

知らず肩に入っていた力が抜けた。

「大したことはしてませんので何をどうお答えすればいいか分かりませんが、そういう事であればかしこまりました。」

そう返すと

少し眉間にシワを寄せてボソッと

「うーん、まぁ今回はそういう事で良いか。」


「何か?」

聞き取れなかったので聞き返すと


「いや、何でもないよ。では、そろそろ昼休憩の時間だ。一緒に行こうか。」

「はい、分かりました。」