「ってか。そろそろ、離してもらえる?息ができない。」
「あー。ごめん。おもわず。
朱里の、体温がちょうどよかったから。」
なにそれ。そんなこと言われると、離れられなくなるじゃんよ。
「っていうか、もうそろそろ、帰るね。
今日用事あるの忘れてた。」
「ふーん。
なんの用事?」
「あー。咲に、いつものお礼で、なんか買ってあげようかと思って。」
「咲?あぁ、小沢さんか。
接点ないからあんまわかんないや。
朱里偉いね。っていうか、もうかえるんだったね。
バイバイ。」
新良くんから、別れを告げられると、寂しくなる。
「うん、。バイバイ。」
バタン。
ふー。
恋ってこんなもんなのか。
私には、恋というものを知らなかった。
そりゃあ、幼稚園の時に、1回ぐらいは、したことあるけどさ。
本気の恋ってやつ?
それに、一目惚れときたか。
これからの、恋はどうなるのやら。