目眩がする衝動を抑えながら、カーテンを開けてみた。


すると、衝撃の場面が。


それは、学校で噂中になっている、プレイボーイの、新良くん。


女子2人に挟まれて寝てる。


名前だけしか知らない。


あ。女の子起きるかも。
急いで、ベットのところに行った。



「んー?日向ー?」


「あれ?なんだー。日向起きてないじゃん。」


「あたし、着替えて帰るわー。」


「あたしもー。」


ふー。
やっと、二人帰ったよ。
新良くんの、顔みてみたいな。


衝動を抑えられなくて、見た。



「っ。かっこいい。」


イスに座った。



初めて間近でみた。
凄くキレイな顔をしている。
まるで、女の子みたいな。


アゴはシュッとしていて、目は普通にまん丸で、鼻はスーッとしている。



見とれてしまう。
というか、見とれてるか。


「そんなに、見つめられても、こっちが困るんだけど?」


っ!


「え!?起きてたの!?」


「あんた、リアクション面白いね。
さっきから、ずっと起きてたよ。」


「演技うまいね。」


「意味わかんない。名前は?」


「小林ですけど。」



なんで急にそんなこと聞いてくるんだろう。
不思議な人だ。


「じゃなくてさ、下の名前なんだけど。
普通はみんな、下の名前でいうよ。」


「そーなんだね。あ。朱里です。」


「ふーん。」


えっ!?それだけ?
ちょっと、よくわかんないよ。


「それだけ?って顔してるね。」


すごい。私の心読んでる。


「私の心読んでると思ってるでしょ。
顔に全部出てるよ。」


っ!?
私ってこんなに、素直だっけ!?
顔に、全部でる人だっけ!?


多分だけど、新良くんといると、いつもの、自分が保てない。


「あーかり?なんでこっち向かないの?」


甘っ!
これは、心臓に悪すぎる。