「はい。じゃあ、この問題。
小林さん、答えてちょうだい。」


「はい。」


ヤバイ。
立ったら、余計に...


グラッ。

ドタンッ。


まだ目は開けてられる。



「朱里!?朱里!?
大丈夫?先生!朱里が!」


「小沢さん落ち着いて。誰か運んでくれない?私には、むりで。」


「俺が行く。」

要だ。


要が、私を持ち上げようとした時。


「他の男になんか、上げないから。」



この声は新良くん?
それに、顔も新良くんだ。

今なんて言った?

すごく、ちっさくて、聞こえなかった。



ふわっ。


「「「「「キャーーーーーー!」」」」」



女子が騒いでる。
女子の声が頭に響いて、じんじん、ズキズキする。




プツンッ。

そこで、私は意識を手放した。