廉は思い出したように言う。
「お前ら、コイツが何も聞こえてないとでも…?大体聞こえてんだからな。」

廉~…今何て言ったんだ~!
まぁ、こういうときは大体相手の顔を見て察する。

すると、顔が青ざめるように…
「え………。」

驚いてる…?私が聞こえてること言ったのかな。

廉がどっか行こうとしたから着いていく。

私は思わず廉を見て微笑んだ。
「なに?」

「ううん!」

「何されてたの?」

「えーっと、多分悪口を真ん前で言われてた。」
あんま聞かないようにしてたからわかんないんだよなぁー。

「泣きそうになってたよな。」

私はドキッとする。
「なってないよーだ。ただ、ちょっと怖かっただけ!」

「そうなの?」
と言って廉は笑った。