次の日、小百合に昼休みの事を話すと…

爆笑された。 


「もう!そこまで笑わないでよ!!」


「だって…プッ!!」


「ひどーい!!」


プゥと膨れていると、 


「あたしね健斗と上手くいったんだ!」 


「えっほんとに?」


親友が上手くいったなんて聞くと、うれしい。 


「ほんとに。あの後、告られたんだ」


なんて話す小百合は、いつもより可愛いかった。 


「いいなぁ。」


「由美もさ!可愛いんだから、司に告りなって!!」

「可愛くないよー。」


「イヤイヤ、かわいいから!!」


必死に訴える小百合。 


社交辞令でもうれしいよ


「おーい、王様ゲームするぞー!!」


もう昼休み!? 


私と小百合は授業中も話こんでたみたい。 


だれか教えてよ―(泣


「王様だーれだっ!」


いつもの掛け声。 


いつもと違うのは、小百合が隣にいない事。 


やっぱりさみしいな。



「あっ!私だっ」


そういったのは、クラスのムードメーカーの子。 

かわいいのに、彼氏いないなんて以外なんだよね。


「じゃあ、7番と12番が抱き合う!」


わぁ!! 


7番私だ!!


だ、抱き合うなんてそんな…!! 


12番はだれだろ? 


「あっ、俺12。」


そう言ったのは…
司だった。


ついてる♪ 


じゃない!! 


恥ずかしいよー(泣


「ね、変えない?他のにしようよー(焦)」


「だーめっ!早くはやく☆」


絶対、おもしろがってるよ… 


まぁ、昨日キスされたし?こんな事で恥ずかしがるやよって思われるかもしんないけど… 


BUT。 


好きな人とは恥ずかしいものでしょ?




「いいから早くやんぞ。」

司はそう言って、私を抱きしめた。 


「おい。何分?」


「5分♪」


ご、5分〜!? 


長すぎだよ−


心臓持たないよ

クラクラ……


ヤバイ………


だから言ったのに……
(言ってない。)


ガタッ。 


私は倒れた。 


ちょっと意識があったんだけど、すぐになくなった。



んー? 


ここドコ? 


目が覚めると、見た事のない部屋にいた。 


となりを見ると…司!? 

なんで?なんで!? 


「おっ、起きたか?」


「ここドコ?」


「俺の家。」


「ご家族さまは…」


「いねぇよ?」


そう言って、不敵な笑みをこぼす。 


「ってゆうか!なんで私、司の家にいるの?」


「あー、それは…」


「なに?」


「お前倒れただろ?その後、保健室で寝かしてたんだけど起きなくてさ、そのまま置いて帰る訳にもいかねぇから。」


イヤイヤ。 


理由は分かった。だけど…

「なんで司家なの?小百合の家でもよかったのに?」

司は黙ったまま。 


…もういっか。


「じゃぁ、帰るね?ありがと。ってえっ?」


「どうした?」


「私…制服来てたよね?なんでスエット…」 


「あぁ、寝苦しそうだったから着替え……」


司はヤバイって顔をした。 

つまり……


「司が着替えさせたんだよね?」


司はうなずく。 


ほんとに最悪……


抱き合うとかして倒れちゃうし、下着姿見られただろうし……



半泣き状態で私は司を見た。 


「…ヤバイ。由美、こっち見んな。」


「えっ、なんで?私なんかした?」


されたの私だと思うんだけど…


「いや。こっちの話。」


司は意味がわからない事を言って、そっぽを向いた。




しばらく沈黙が続いた。 

「…じゃあ、私帰るね?ありがと。」 


「あ、もう12時なんだけど。泊まっていけよ。」

「えっ!?」


イヤイヤ、さすがにね? 

一人暮らしらしいし、司は男だし…


「イヤか?」


って、そんな顔で見つめないで...


OKするしかないよ…


「…うん。」


司はニコッとはにかんだ後「飯作ってくる。」と言って、部屋を出ていった。


ヤバイよね?普通に…


いくら司が私の事なんとも思ってないとしても…


私は司が好きなんだもん。 



王様ゲーム。 


今日、ひさしぶりに当たった。 


しかも…


俺の好きな奴、由美と「抱き合う」らしい。


内心、すっげー喜んだ。 

それに、昨日由美は隼人にキスされてたし。 


それでイラついていたのか、俺は由美を強く抱きしめた。 


あぁヤバイ。 


このままだと襲ってしまうかも…


そんな事を考えていると、由美が倒れた。 


みんな、まさか倒れるなんて予想してなかったから、焦っていた。 


一応保健室へ。 


だけど…


放課後になっても由美は起きなかった。 



「どうする?このまま寝かしとく訳にもいかないよね?」


クラス全員参加して、どうしたらいいのか考えていた。


「私の家に連れて行こうか?」


そう言ったのは、由美の親友の小百合。 


みんな、その方がいいと言っていたけどつい、 


「俺家連れていくよ。どうせ一人だし。」


って、言った後に大後悔。 

ぜってー、襲うと思われてるし。 


でもなぜか、俺家に連れて帰る事になった。 


帰りぎわ、クラス全員に 

「襲うなよ!!」


って念を押され、苦笑いで返した。




家に連れて帰って、ひとまずベッドに寝かせた。 


由美、寝苦しそうだな…


男の本能は止められないワケで。 


由美の制服を脱がせた。 

そして下着姿を見た瞬間、「ヤバイ」と思った。 


予想以上にある胸。 
柔らかそうな肌。 
白くて細い手足。 


俺の理性を狂わせた。 


由美にキスしようとした時…クラスの奴に言われた事を思い出した。 


ここで襲っても、由美は嫌がるだけだよな…。


俺はキスするのを止めて、一番小さいスエットを着させた。 


なるべく見ないようにして。