隼人が保健室へ行ってから

30分くらいだろうか?


2人が抜けたからといって

バレー部の空気が変わることもなく、

慌しくドリンクを配っていると、




矢野「あ、瀬戸おかえり!」




矢野先輩がそう声をあげたので、

私も振り返ると




太一「おっと…俺にもくれない?それ」


「え?あ、うん!」




ほぼ距離0メートルのところに

太一君が立っていて、

ドキッとしながらも見上げて

ドリンクを手渡す。