隼人side
桜田さんの声がけで、
環奈が体育館を出て行くと、
白井「今の瀬戸、見た?桜田!見た?!」
桜田「見た見た。」
暁「嫉妬だな、あれは。らしくねぇ」
そう3人の先輩が笑いだし、
俺を支える太一が振り返って
太一「黙ってもらっていいですか!?」
そう言うと、今度は近くにいた部員が笑いだす。
確かに、今のは分かりやす過ぎた。
環奈もキョトンってしてたし……
でも、本当に嫉妬だけなら、良かった。
そう、片足を引きずりながら考えていると、
太一「隼人、お前、環奈のこと、好きなの?」
「は?」
唐突に、そう真剣に、
聞いてきたんだ。