「そーた」

隼人はそーたくんの名前を
呼ぶと、あたしから引き剝がした。

「やーおねえちゃんとあそぶのー!」

「だめ。そーたは
おにいちゃんとあそぶの。」

ほっぺをむぎゅっとして
無理やり視線を合わせる。

隼人、子ども好きなのかな。

なんだか扱いに慣れている気がする。


ていうか、このやりとり
可愛すぎてみてらんないよ…っ!

「おにいちゃん、やわらかくない」

その言葉に固まった隼人は
力をゆるめたみたいで、
そーたくんは隼人のもとを抜け出して
あたしのもとへ来る。

かわいい、な。

あたしは昔から子どもが好きだ。