「え?」

そーたくんの手が
露出された胸に置かれている。

「やわやわー」

えーと…

「ちょっ、美桜、」

そこにちょうど隼人が戻って来た。
両手にうきわをかかえている。

「あ、うきわ借りてきてくれたんだ。
ありがとう」

お礼を言ったのに、
隼人の目はあたしを見ていない。

「美桜なにして…」

「そーたくん、なんか迷子みたいで」

当の本人はいまだに手をあたしの胸にあてている。