簡単に気持ちを変えることなんてできない

彼女を好きなこと
わかってた
それでも見込みあると思ってた

あなたのこと諦められなかった
いつも一緒にいられたらって夢見てた
好きな人と一緒にいられたら幸せなんだらうな

あなたが困るとわかっていたも
気持ちをおさえられなかった

あなたがいれば何もいらないって思った
恋と友達
どちらかを選ばなくてはならないなら……
恋なのかな……

恋も友達も全部なくなった
そして何もなくなった今……
後悔にのたうちまわりながら生きてる

過去の私……消せればいいのに……
私の居場所は……
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世界は私中心に動いてる。ほしいものは何でも手に入ると思っていた。何をなくしても、弘人くんが手に入ればいいと思ってた。

結局、弘人くんは手に入らなかった。そして、友達もみんないなくなった。ううん……違うの……私の悪口が流されてた。でもね……反論もできない。私がやったことなんだもの……学校に私の居場所はどこにもなかった。

これも全部奈緖ちゃんのせい……
鬱憤は、吐き出してスッキリしなきゃ
奈緖ちゃんに
「これも全部、お前のせいだ。お前さえいなければ…」
と、言ってた。
隣にいた彩花ちゃんが……
「奈緖は何も悪くない。全部自分のせいでしょ?」
「違うの……この女がいなければ……」

「あのさ、もうやめろよ。」
いつきたのか、弘人くんもいた。
「だって、コイツをがいるから付き合ってくれないんでしょ?だったら、いなくなったら……」
「お前を好きになることはない。俺が一番嫌いなのは、性格ブスなんだよ。」

「あなたが欲しい物があれば、あげるよ。でもね、ヒロは物じゃないんだよ。あなたが欲しいって言っても渡せない。」

そして、ますます居場所がなくなった。どれだけ後悔しても……

以前ならイラッとしてたと思う
だけど聞き流せた

これは彼女のおかげかもしれない

優しい彼女
彼女の言葉に
オレの心はますます惹かれていく

過去のことより
他の何より
彼女だけを……いつも大切に想ってる
オレにとって一番大切な人……
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また奈緖がイヤなめにあっている。これも、全部俺のせいかと思うと……もどかしい気持ち……

イラッとしてた……こんなことが続くと……奈緖が別れたいって言うかもしれない……

だけど、奈緖が「ヒロは渡せない」って、断言した。
色んなことで不安になっていた俺の心に、奈緖の言葉がキラキラ星のように輝く。

彼女のあったかさに
どこか……彼女を意識していた
惹かれていくのを止められなかった
気付けば好きになっていた

彼女の存在
オレの中でどんどん大きくなっていた
止められないトキメキ

でも踏み出すこともできなかった
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いつも奈緖ちゃんを目で追っている自分に気付く。奈緖ちゃんの姿を見てうれしくなったり、奈緖ちゃんと話すだけで跳び上がりそうなくらいうれしいんだ。この気持ちは……こんな気持ちになるのは、初めてだった。

でも、伝えられない想い……奈緖ちゃんは、彼がいたんだ。

……クソッ……ヤキモチを妬くって、こういう気持ちなのか……アイツよりも先に出会っていたら……振り向いてくれた?

本当の気持ちに気付いた。苦しくて、つぶれてしまいそうになる。

誰にも言えない秘密がある。片想いを隠してる。片想いなんて、初めて……だよ。そして、色んな女と遊ぶのをやめた……気持ちがないのに、一緒にいてもむなしくなるだけだった。

彼が好き
彼に好きになってほしい

望むことはなんでもするよ
ずっと彼を想い続けてる
いつでも隣で彼を見ていたい

望むものは全部手に入れてきたのに
この想いだけは届かない

私は傷ついたりなんかしていない
意地悪な彼に振り回されちゃう
彼から嫌われたら
もう全部どうでもいい

いつも……いつも……
彼の言葉に傷つけられてきた
だけどどうしても忘れられない
忘れられるわけない
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人を愛する気持ちがこんなに激しいなんて知らなかった

魅力が足りないのかなって、自分磨きをしたけど……弘人くんは、私のものにならない。弘人くんの言葉に傷つけられてきたけど、恋は終わらない。

全部どうでもいい……私だけを愛してほしい……誰にもあげない。何がなんでも思い通りにするわ。弘人くんを必ず振り向かせるわ。

何もなかったオレ……
冷えきった心……
キミの笑顔にときめいた

本当はどうしたいんだろう……?

本当の気持ちは隠して……
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いつも1人だった。仕事で家にいない両親。でも、寂しいなんて言えなかった。

女にもてた分、男の友達はいなかった。どんな女とつきあっても、心は満たされなかった。でも、1人はいやだったんだ。付き合ってる子達は、恋じゃない。気持ちがなくても欲情するクズだった。乱れた女性関係を清算した。

しつこく言い寄る女。バイト先に乗り込んできた。

「もう別れたよな。勘違いすんなよ。ったく、しつこいな。」
「私は別れるなんて言ってない。他に女がいても、浮気しても、許してきたじゃない……」
「あのさ、お前は本命じゃない。お前が浮気相手だったんだよ……」
ま……本命もいなかったけどな……

「あんたみたいな男がいるから、泣かされる子がいるのよ。都合のいいことばっか言ってんじゃないわよ。この人に謝りなさいよ。」

「あんたが純の浮気相手なのね。純を返しなさいよ」
と、お前の代わりに怒ってくれた奈緖ちゃんをひっぱたいた。
「そいつは、何の関係もない。それにそいつには付き合ってるヤツがいる。」
「嘘言ってんじゃないわよ。」
「嘘じゃない。」
「じゃー、なんで別れなきゃいけないの?」
「うーん、ちゃんと言わないと……か。好きになれなかったから……」
「だったら、なんで寝たの……よ」
「気持ちがなくても、欲情したから……」
「ふざけんな……バカヤロー……」
そのまま、出て行った。

「俺のせいで、ごめんな……」
「なんであんなこと言ったの?嫌われるために言ったみたい……」
「あそこまで言わなかったら、きっと終わらない。今までみたいに適当に付き合ったら、彼女に申し訳ない。」
「どうしてそこまて……」
「好きな人ができたんだ。今のままじゃ、ダメだと思った。」
「じゃ、その人と付き合うの?」
「付き合わないよ。だけど、今のまま、あの子と付き合えない。付き合えないなら、徹底的に嫌われる。全部俺が悪いんだから……」
「そうだけど、あれはひどいと思う……」
「あれで、次の恋に進めるだろー」
「そうだね……私も、浮気されて別れたけど、次の恋に進めた。」
「アイツも、俺みたいなクズのことなんて早く忘れてくれれば……」

本当の気持ちは、キミには隠して……

恋の嵐

やっぱりあなたが好き
もうあなたしか見えない
私はあなたが欲しい
他の女といるのなんて我慢できない

許さない……よ
あなたは誰のもの?
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弘人くんが、今日もあの女といる。なんで、私のものにならないの?なんで?

ファミレスでバイトしてると聞いて、のぞきに行った。
弘人くんじゃない男と話していた。

「弘人くんじゃない男と浮気するなんて、最低」
「やっぱり、純の浮気相手はお前だったんだ。許せない。」
「私達は、そんな関係じゃない」
「私の弘人を返せ」

だんだん騒ぎが大きくなり、2人が他の店員に呼ばれていなくなった。それから出てこない。しかたないから、帰った。

朝、学校で奈緖が浮気してることを、学校の掲示板に貼ってやった。弘人くんの未来は、私のものだ。

加速する独占欲は止まらない
一生離さないからな

うまくいってると思っていた
だけどいつのまにかキミの気持ちが離れていた

バカ……だよな
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奈緖が浮気してるって、噂を聞いた。俺の知らないバイト先のファミレスのやつと……

「奈緖、ファミレスのやつと浮気してるって、どういうことなんだよ」
「なんにもないよ」
「なんにもなくて、噂にならない……だろ……」
「ヒロは、私の言葉じゃなくて、噂を信じるんだね。それは、ヒロがあの子と噂になったってことは、何かあったってこと?」
「それは、関係ないだろ。奈緖の話をしてんだろ」
「私は、噂じゃなくて、ヒロの言葉を信じたよ。でも、ヒロは信じてくれないんだね。」
「それは……」
「噂を信じるなら、噂を信じればいいよ。」
「噂が本当ってことなのか……?」
「もう……いい。もうヒロとは一緒にいられない。」
なんで……
立ち去ろうとする奈緖の手をつかんだ。
「待てよ。奈緖は、俺のもんだろ。」
「私は物じゃない。」
手を振りほどき、立ち去る奈緖

頭の中がぐちゃぐちゃ……だ。

彼の言葉がショックだった
私のこと信じてくれないんだね

遠くへ行きたい
何もかも忘れて

そして好きな気持ちにフタをした

変わるもの
変わらないもの
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ファミレスでのことが噂になっていた。あの騒ぎでバイトもクビになった。まだ働きはじめたばっかりだったのに……

そんなことで、ヒロとの仲は壊れないって信じていた。だけど、ヒロは私の言葉を信じてくれなかった。これが一番ショックだった。悔しくて、とめどなく流れる涙。

そんな私の隣にいてくれるのは、彩花と美月だった。誰もいない秋の海……2人は、ただそばにいてくれた。

泣き止んだ私に……彩花が言った。
「奈緖は何も悪くないよ。奈緖が浮気なんてするはずない。それを信じられないなんて……」
落ち込んでる私を癒やしてくれて……優しい言葉に……私の胸の痛みが和らいだ。

ヒロは変わってしまったけど、友情は変わらない。

あれからキミと話すことはなかった
だけど終わった恋を忘れることはなかった

どうしてこんなことにならなきゃいけないんだ……

キミと話せないのがツラい
あの日から……オレの心は空っぽ……
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あの日、奈緖が離れていった。浮気のことはわからないままだったけど、失恋した……んだ。なんでこんなことにならなきゃいけないんだ。俺は、一番大切な人を失ったんだ。

話せないのがツラい。眠れない日々……不眠症……