彼女を失ってから願ったのはたったひとつだけ
俺はお前といたいんだ
彼女がいなければ意味がない
忘れようとして心についた傷
癒えることはなく
心は血を流し続ける
諦めようと思っても
諦められなかった
諦めれば楽になれる
だけど諦めなければ
これからいくらでも時間があるから
一歩ずつ前に進もう
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友達としてやり直そう……だけど、奈緖から話しかけてくることはなくなっていた。俺が話しかけても、挨拶程度で……
話したいよ。話したくて死にそう。今すぐ話したいよ。一人きりだと、時間が過ぎていくのが長すぎた。
大好きな奈緖は、そんなに俺のことを好きじゃないのかもしれない。考えただけで胃が痛くなる。
奈緖は毎日楽しそうに笑っていて、他の男と話してる。あの男の目が語ってる。奈緖のことを好きだって……中学の時も、奈緖を好きなヤツは結構いた。奈緖は全然気づいてなかったけど……でも、俺が奈緖の隣にいたから、奈緖に告ってくるヤツはいなかった……
奈緖から離れた今……どうしても、もう一度奈緖と付き合いたかった。なりふりなんかかまってられなかった。
奈緖の気持ちがどうだって、俺の気持ちは変わらない。片想い同然でもかまわない。俺が奈緖を大好きなんだから……俺はこれからも奈緖といたい。
奈緖の手を強引につかんで連れ出した。もう一度告白した。
奈緖は、自分のことをかわいくない……もてない……って思ってるけど、絶対にかわいい。でも、俺だけが知ってればいい。俺だけが……
奈緖が「う……うん」って言ってくれた。
何があっても、もう絶対に別れないから……離れるなんて絶対に無理。奈緖がいない毎日なんて考えられないんだよ。ずっと一緒にいてくれなきゃ……何よりも誰よりも愛おしくて……
あなたは優しくて
あなたと一緒だと楽しくて
毎日幸せだったあの頃……
ずっと一緒にいられると
この幸せがずっと続くと夢見ていた
永遠を夢見ていたあの頃……
永遠はどこにもない
気付いた現実は……
未来に何ひとつ期待しちゃいけないってわかった
心の中は凍りついていてもまだ笑える
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子供の頃から、ヒロといるのが当たり前だった。ヒロがいるのが当たり前で、当然だと思っていた。でも、絶対じゃない。ヒロと別れてから、ヒロと話していると……周りの視線を感じた。友達にも戻れないと感じた。
奈緖からヒロに話しかけることはなくなっていた。たまにヒロから話しかけられても、挨拶程度で……
そんな日々が続き、このまま終わると思っていた。
そんな意気地なしの私の手を強引につかんで、連れ出したヒロ。
「どうしてなんだ?なんで俺を捨てる?」
「捨ててなんか……ヒロに私じゃふさわしくないんじゃないかって……」
「俺がいつそんなことを言った?」
「みんなが……」
「他のヤツなんて関係ない。奈緖は俺にはかわいい女の子なんだ。ずっと……」
「そんなこと言うのは、ヒロだけだよ」
「そのままの奈緖が好きだよ。他の女じゃダメなんだ。俺は一生大事にする。ずっと奈緖だけを見てる。俺と付き合えよ。」
「う……うん……」
ヒロの幸せのために、終わらせるべきだと思っていた。だけど、私が思うより、ヒロに愛されてるのかもしれない。
だけど、前のような気持ちでこたえられなかった。近いけど、遠い人……
彼の雰囲気が変わった
笑わない人だと思ってた
話しかけやすくなった
たまに見せる笑顔
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前よりも話しかけやすくなった野崎くん。それを感じたのは、私だけじゃない。
今までは、話しかけずらいオーラが出ていて、一緒に話すのは、私だけだった。だけど、今はたくさんの女の子が野崎くんの周りに集まる。隣の席にいづらいから、美月ちゃんの席に避難。
「奈緖ちゃん、毎回大変だね」
「うん、いつもごめんね。」
「私は大丈夫だよ。気にしないで……」
「ありがとう」
私は何もしていない
これじゃ可能性すら生まれない
可能性なんて少ないかもしれない
でもね……何もしなかったら何も起きない
いつでも……どんな時も……好きだった
私の幸せは私が決める
追いかけるばかりの私
私1人が好きって言ってて
好きだから追いかけた
今だけでも一緒にいられる
それだけで幸せだった
どんなことも苦にならない
でも欲張りになっていく
想いが募るばかり
私にとって一番大切な人
想いがあふれてくる
一方通行の恋は一瞬で終わった
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入学式で見かけた人。初めて見た瞬間から恋したいと思った。何も起きないまま、あなたは彼女を作った。私のことなんて気づいてない。わかってたことだけど、なんでこんなにショックなの?
もう遅かったんだ。なんでもっと早くあなたに出会えなかったわだろう……恋は終わりをむかえた。
恋心はなくなったはずなのに……くすぶっていた感情……モヤモヤする……
彼女がいるからって、諦められない想い……
星空を眺めながら、どんだけあなたのことが大事だったのか、やっと気付いた。
そして、あなたが彼女と別れたと噂に聞いた。そして、サッカー部のマネージャーと浮気をした……って。だけど、そんな関係は長く続くことはなくて……
サッカー部のマネージャーになると、あなたと付き合えるかもしれないって、噂が流れた。マネージャーなんて似合わないって分かってるけど、マネージャーになった
毎日、あなたを見られるから、幸せだった。だけど、欲張りになっていく。あなたを独り占めしたい。これからもずっと一緒にいたい。告白したいけど、断られるのが恐くて、マネージャーをやり続ける。可能性が少しでもあるなら……
別れた彼女とやり直すことになった?嘘でしょー?
「マネージャーになったら、彼女になれるんじゃないの?」
「それは、噂だろ?俺はそんなことは言ってない」
「マネージャーの子と浮気をしたって……」
「俺が好きなのは、奈緖だけだ。浮気なんてしない。それも、誰かが流した噂だ。」
「だったら、なんで否定しなかったの?」
「否定したって、誰も聞かないだろ?」
私、こんなとこで何してんだろ?やるせない虚しさ……
「じゃー、マネージャーと付き合うことは……」
「ない」
「みんな、どんな想いで……」
「ごめんね。だけど、付き合うことはない。」
こんなに頑張ったのに、馬鹿みたい。可能性なんて、なかったんだね。
友達に……「ちゃんと釣り合う人を探さないと……」って言われても、彼が好きだった。他の人なんて……って、頑張ったのに……でも、そんなの無駄だった。
一方通行の恋は、一瞬で終わった。彼が去ったあと、涙が止まらない。切なくて……
そして、彼を独り占めする彼女を許せなかった。
付き合ったら惚れさせる自信はあった
残念……あなたが選んだのは私じゃなかった
あなたが好き
この気持ちに気づいてから
見てるだけじゃ我慢できなくなった
気持ちがあふれてしまう
一番じゃなくてもいいから
ずっと想ってるって知ってもらえなくてもいいから
あなたがいてくれるなら……
そばにいてくれるなら……
一気にあふれた想い……
だから……お願い……
私はあなたなしじゃいられない
あなたのことが頭から離れない
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彼女ができても、諦められない。ずっと一緒にいたいって思えるのは、弘人くんだけなの。
「彼女があてもかまわない。一番じゃなくてもいいから、二番目でいいから、私とつきあって。弘人くんの好きにして……」
「1番も2番もない。俺が付き合いたいのは、奈緖だけだ。」
「なんで、私じゃダメなの?これからは、好きになってもらえるように努力するから……」
「もうやめて……俺は何があっても、奈緖以外を好きになることはない。」
それでも、諦められなかった。これも、全部あの女が悪いんだ。
あなたが人気があるんだって気付いた
私の代わりなんていくらでもいるんだね
これまでの幸せな日々が足元から崩れた瞬間
いつか終わりがくるなら早いうちに……
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ヒロと同じ時間を過ごす。
告白されて、もう一度付き合い始めた。ヒロは好きって言ってくれるけど、素直になれなかった。
「弘人と別れてくれない?」
「なんで、そんなことを言われないといけないの?」
「あんたが絶対に別れないって言ってんでしょ?」
「私、そんなこと言ってない」
「だったら、別れなさいよ。もう、この子と弘人と付き合い始めてんだから……」
「え……」
「でも、彼女が別れてくれないから……」って、泣き出した。
「ヒロが、あなたを好きなら……」
「別れてくれるの?」
「奈緖は、俺がそいつと付き合ってもいいの?」
ヒロが、やってきた。
「彼女も、こう言ってるし、いいじゃない……これで2人で付き合えば……」
「俺はそいつと付き合ってないし……」
「嘘言ってんじゃないわよ。彼女が絶対に別れないって言ってるから、浮気したんでしょ?」
「そいつから告白さるたけど、奈緖と付き合ってるからって、断ったし。二番目でもいいから付き合ってはしいって言われたのも、断った。絶対に別れないって言ったのも、俺だ。ふざかたことさてんじゃなーぞ。」
「どういうことなの?」
「だって、絶対に別れないって言うから、別れさせればつきあってくれると……」
「2度と俺達の前に現れるな。」
走り去る2人……
幸せはずっと続く……
キミがいてくれる限り……
誰よりも愛おしい
誰と比べてとかじゃない
キミがキミだから好きなんだ
あの時感じた気持ち……
あの時の気持ち……今でも覚えてる……
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何度も告白してきた女……奈緖を連れて行った。
奈緖に別れるように言っていた。もちろん?断る……よな?
だけど、奈緖は、別れるって言った。あの時、奈緖がマルと付き合いはじめた時のことを思い出した。あの時の黒い感情……
あの女がいなくなってから、奈緖に……
「奈緖、俺と別れてもよかったの?」
「別れたくない。だけど、ヒロがそれで幸せなら……」
「俺は子供の頃から、奈緖しか目に入ってないってことは、わかってなかったの?」
「ヒロ人気があるし、いつか捨てられるなら……」
「捨てられるとしたら、俺のほうだろ……」
「なんでそんなこと考えるの?私は捨てたりしない」
「でも、別れるって言った……」
「それは……」
素直すぎるだろう……奈緖も、俺に本気になってよ。俺なしじゃいられなくさてやりたいよ。
「俺のことをちゃんと恋人として見ろよ。簡単に諦めたりすんなよ。俺の言葉を信じろよ。」
ありったけの力をこめて、抱きしめた
「い、痛いよ……」
昔みたいな日々を取り戻せると思っていた
だけど失った時間は取り戻せない
付き合いはじめたけどこれでいいのかな?
釣り合わないってわかってきた
近くにいるのに遠い距離
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中学までは、ヒロが隣にいるのが当たり前だった。付き合いはじめたけど、トラブルがおきる。そのたびに、ヒロとの距離を感じていた。
このまま付き合っていていいの?
この間の子も、綺麗だった。私じゃ叶わないってわかってる。ヒロは、浮気なんてしてないって信じていたけれど、ヒロとの関係が壊れ始めていると感じていた。
毎日が楽しくて、一緒にいた中学の頃には戻れない。今も近くにいるけど、距離を感じていた。
2人の関係がギクシャクしはじめていた。
いつかキミが離れていきそうで不安だった
一度幸せを感じてしまったら
幸せが壊れた時の悲しみは大きくて
好きな人が離れていくのは結構きついなぁ
キミがいないとオレの心が冷えてしまう
キミがいないとなんのために生きてるのかわからない
光を失ってしまった
心に広がる闇
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奈緖をつかまえたつもりになっていた。だけど、本当はつかまえたつもりになっていただけなのかもしれない。
夢なら、早く覚めてくれよ……
「もう……無理だよ」
「無理って、なんでだよ?俺は奈緖のことが好きなんだから……」
「この間のこと……なかったことにしようと、忘れようとした。だけど、忘れられることじゃない。」
「アイツが勝手に言ってるだけだ。」
「でも……ね。ヒロと彼女のことが噂になっているのは、知ってるよね?」
「あんなの……ただの噂……だよ」
「そうだね。でも、その中でヒロと付き合うのは、もう無理だよ」
言葉で伝えるのって、難しい。
奈緖が離れていく……
奈緖がいてくれるなら、何もいらない。このままじゃ、全然気持ちの整理ができない。俺の気持ちを無視しないで……