このまま付き合って幸せになれる?
愛がないならそんなわけない
恋してたのは私だけ
あなたの心は離れていたんだね

後戻り……できないの……ね

その辛さを忘れるために……
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彩花が会いにきた。でも、何もなかったように、今まで通りになんてできない……部屋に戻った。玄関のドアののぞき穴から、見ていた。彩花が泣いている。どうしよう……そして、ヒロが部屋から出てきて、彩花を部屋に入れた。決定的だね。

その後、ヒロがきたけど、出て行かなかった。真央が出て行って、ヒロと話しているのが聞こえてきた。さっきのやりとり聞いていたんだ……ぼんやりと聞いていた

これから、どうしよう……ヒロにも、彩花にも会いたくない。

結局真央と暮らすことになり、必要なものだけ持って、家を出た。

そんなこんなで、今日は学校を休んだ。

心配した美月ちゃんから、電話がきた。今朝のこと、兄と暮らすことになって、バタバタしていて、学校を休んだことを話した。そして、ヒロと別れたことと、彩花とヒロが付き合ってることがもう噂になっていることを聞いた。噂……だけど、事実だから何も言えないね。

「美月ちゃん、心配かけてごめんね。マルの時も、今回も……」
「そんなの、奈緖ちゃんが悪いわけじゃないんだから、奈緖ちゃんが気にすることないよ。」
「うん、ありがとう。」
「明日は学校くるんでしょ?」
「うん、行くよ」
真央と美月ちゃんがいてくれて、よかった。

そんな簡単に気持ちが変わるわけじゃない

私にはあなただけでした

恋よりも……愛よりも……何よりも……自分よりも……
1番大事なのは……あなたでした

だけど今あなたは……いない
私は何のために生きてるの?
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奈緖が離れていった。

学校に行けば、私達の噂で……

廊下で奈緖を見かけた。私を見ることもなく、私の前を素通りした。ずっと下ばかり見ていた。ただぼんやりと一日を過ごした。梨華ちゃんが話しかけてくるけど、何も頭に入ってこない。

奈緖……私のところに戻ってきて……奈緖のことが好き。奈緖だけが好き。だから、私のそばにいて……

周りの言葉も、噂も……全てどうでもよかった。奈緖がいなくなってしまったら、私は何のために生きてるのかわからない。

サッカー部のマネージャーになりたい人が何人もきた。だから、私はマネージャーをやめた。奈緖のいないマネージャーに何の意味もないから……

離れても忘れることはなかった

いつも助けてくれたのはあなたでした

そんな簡単に好きじゃなくなるなんて信じたくなかった
もう私のことなんて好きじゃないんだ

言い出せない気持ちがもどかしい
全てが思うとおりにいくわけじゃない

これからのこと考えなきゃいけない
だけど……今……少しだけ忘れていい?

これから大人になったら変わってしまうかもしれない
でも今大事なのは……
あなたといられたらそれでいい
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まるで中学のときみたいに、陰口を言われている。心が荒んでいく。あの時、助けてくれたのは奈緖だった。どこかで思ってた奈緖の1番近いのはわたしだって……親友なをだって……やた……やだよ。でも、今は奈緖はいない。

うつむくばかりの日々……

奈緖を見つめる……私の視線に気づいて……だけど、気づいてくれない。美月ちゃんと仲良く話してるのを見て、なんでこんなに苦しい……の……

そんなすぐに忘れらんないよ。ダメなの……奈緖がいないと……奈緖以外の人なんて、どうでもいいの。私って、こんな未練がましい性格だったのか……今は何も考えたくない。今だけ忘れさせて……

そして、心がどんどん荒んでいく……



あの日、絶望の淵から救ってくれた
あなたの言葉……今も忘れない

だけどあなたはいなくなってしまった

私にとってあなたは太陽なの
あなたに出会えたから
私の毎日は幸せだった

ずっとあなたのことばかり考えてる
だからあなたがいない今は辛い
私を捨てない……で

私にはあなたが必要なの
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時間だけが過ぎていく。食欲も減り、夜も眠れない。

そんな日々を過ごして……体育館での集会で倒れてしまった。目がさめたときは、保健室だった。

目の前には、大好きな奈緖がいた。

「彩花……大丈夫。」
「うん……」
「よかった。」
「なんで、奈緖がいるの?」

「彼女が、あなたをここに運んできたのよ……」
保険の先生が言った。
「運んだっていうか……一緒にきただけですよ。運んだのは、ヒロだよ。」
「ありがとう……」
「友達だもの……」
「友達……」
「あ、もう違う……か。迷惑だったよね。ごめんね。私はもう帰るから……じゃ……」
「行かないで……」
「ヒロは、もう部活行ってるから、ヒロに伝えておくから……」

母が迎えにきた。保険の先生と話してる。

迎えにきた母が
「あら、奈緖ちゃんもいたのね。奈緖ちゃんも一緒に帰りましょ……2人とも準備してきてね。」
ナイス……奈緖は断れなかった。

そして、奈緖と一緒に帰った。一緒にいられて、嬉しくてたまらない。私の家についた。
「ママ、奈緖と話したいから、部屋に上がってもらっていい?」
「体調は大丈夫なの?」
「話すだけだから、大丈夫。」
「そう」

奈緖に部屋にきてもらった。

「奈緖、ちゃんと話したいから……」
「ヒロのこと……」
「話すことなんて、ない。私には、2人とも大事だから、2人には幸せになってほしいの。だから、私のことなんて気にしないで……」
私のこと、ちゃんと考えてくれてたんだね。
「奈緖は、勘違いしてる。私はヒロと付き合ってないんだよ。え……でも、噂でも……聞いたし……梨華ちゃんも言って……たよ?」
「本当に付き合ってないの。好きな人はいる。誰かは言えないけど、ヒロじゃないの。中学から仲はいいけど、ヒロのことは好きじゃない。友達以上の気持ちはないの。」
「う……そ……」

ヒロにも、部活が終わったあとにきてもらうことにしてあった。

そして、やっと……絡まった糸が……

「本当に2人は付き合ってない……の?」
「付き合ってない」
2人同時に言った。
「じゃ、何のために……私は2人から離れたの?」
「奈緖が離れて、淋しかった。」
涙がこぼれた。
「ご……ごめん……泣かないで……」
「もう、こんなのイヤだよ。」
「うん……ずっと友達……だよ……」
心が温かくなった。

もう、離さない。

すれ違う3人の想い……

すれ違い……
時は流れ……

オレは心底お前に惚れている

あの日から止まったままだった時間が動き出す
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奈緖が離れてから、サッカーも不調だった。彩花が元気ないのもわかっていた。だけど、彩花のことを気遣ってやる余裕もなかった。

だけど、何もできないまま、時間だけが過ぎていく。

そして、彩花が倒れた。すぐにかけつけたのは、奈緖だった。でも、奈緖じゃ彩花を運べるわけもなく……俺が保健室へ運んだ。あーあ、また彩花と噂になるんだな。

部活があるから、奈緖に任せて、部活に行った。部活が終わって、彩花からのメールに気づいて、彩花の家に行った。そこには、奈緖もいた。

そして、やっと……今までの誤解がとけた。

奈緖と家に歩いて帰る途中
「奈緖、気持ちは……まだ好き……か?」
「うーん……まだ好きっていうか……」
え……気持ちは変わって……
「嫌いになんてなったことないよ。離れてからも、好きだった。」
わかってないと思うけど、その言葉が……奈緖の愛を感じた。
「別れたいって言っても、もう絶対に別れないよ」
俺のことしか考えられなくしてやる。メロメロにしてやる。俺がオレをもう一度選んでくれるなら、もう絶対に離さない。

だけど、奈緖の言葉に呆然とした。
友達として……やり直そう……

別れない以前に、恋人に戻れないってこと……だった。






先のことなんて何も考えてなかった……
あの頃……

一緒にいるだけで楽しかったね
離れてみて気付いた

前に進めない
立ち止まってる弱い私……

すれ違っていたけど
また前のように……
元通り……

だけど心の中では……
壁を感じていた
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彩花とヒロと離れて、淋しかった。

彩花とヒロと話して、もう一度……

だけど、2人との間に壁を感じていた。何もなかったように……元通りには戻れない……と感じていた。

「もう別れない」って、ヒロに言われたけど……自分の気持ち、ちゃんと伝えなきゃ……

「好きだった。だけど、何もなかったようにまた付き合うことはできない。前みたいに友達として……」

そして、途中で別れて、兄と住む部屋に向かう。




喜んでくれるって思ってた

1人で浮かれてばかみたい

何やってんだろう?
何の役にもたってなかったんだ
バカみたい
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彩花ちゃんは、私を必要としてくれるって思ってた。彩花ちゃんと広戸くんが付き合えるようにしてあげたら、きっと喜んでくれるって思ってた。

弘人くんが奈緖ちゃんが別れて、彩花ちゃんと弘人くんが付き合い始めたって、噂も流した。うまくいったと思って、喜んでいた。

だけど、そのせいで弘人くんのファンがマネージャーに殺到し、彩花ちゃんがマネージャーを辞めた。噂のせいで、彩花ちゃんが嫌がらせを受けていることに気付いたけど、何もできなかった。彩花ちゃんから描いてが消えていく。彩花ちゃんに話しかけても、上の空……

弘人くんとは付き合ってないし、奈緖ちゃんに余計なことを言うのはやめてと、言われた。なんで?私は彩花ちゃんのために……

近くにいるのに、遠い人……なんで私……こんなにイライラしてるんだろう?

彩花ちゃんは、私と話してくれなくなった。いつも、奈緖ちゃんのところにいってしまう……なんで……私じゃダメなの?
何かの間違いだって思いたかった

あれから避けられている気がする
不安でどうにかなりそう
だけど失うのがこわくて

恋人になれなくても
オレだけの人じゃなくても
振り向いてもらえなくても
好きでいたい
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誤解がとけたら、やり直せると信じていた。だけど、あの日……あの瞬間から……奈緖に避けられてる気がする。彩花とは、前のように仲良くしているのに……

必死に気持ちをおさえてるのも知らないで……俺の前を素通りした。それでも、奈緖のことが好き……どんなにつらくても、好きでいたい。


キミに笑いかけられると
ドキドキが止まらなくなる

あの日から……
キミを思い出すだけでドキドキする

好きな人……
なかなか恋にならない

ずっと胸に秘めた想い……
切なくて……

キミのことを忘れた日は一日もない
オレだけの人であってほしい
キミを想う気持ちは止められない
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まぶしいくらいの空の下……隣の席の奈緖と話しをしていた野崎。

奈緖ちゃんの笑顔を見るだけで、幸せな気分になれる。

だけど、失うのが恐くて……でも、このまま諦めるなんてできない。きっと、後悔するから……大事なのは、一緒にいたい気持ちだ。

奈緖ちゃんが、サッカー部のヤツと別れたと聞いた。

気持ちを伝えたい。だけど、今の関係を壊したくない。それでも、あなたを想う気持ちは止められない。