ハッピーエンドのその先……
オレの独占欲
キミが知ったら
きっとあきれる
キミが他の男と
楽しそうに話してんの見ると
妬ける……ムカつく……
オレ……
結構嫉妬深いかも……
_________________________________________
漫画だと付き合うところで、ハッピーエンド。だけど、現実はここで終わりじゃない。そばにいるだけじゃわかんない……不安な気持ち……
今日は奈緖は図書室で、受付の仕事をしていた。図書室に迎えに行くと……奈緖が図書委員の先輩と楽しそうに話してんのを見かけた。それだけでムカつく。
家に着いた。今日も父は遅い。奈緖の家で夕飯を食べた後……俺の家で一緒にテレビを見ていた。
「ねぇ、恋人っぽいキスしていい?」
「そ……そんなこと聞かないで……」
この間とは違う……やばい……クラクラする……
どうしよう……もっと好きになる……
あなたは何もわかってない
自信がない
誰にでも優しくて……
あなたのいつもと違う姿
ドキッとしちゃって……
_________________________________________
付き合い始めた2人……
だけど、周りの目が気になる奈緖……
「もしかして俺と付き合ったの後悔してる?」
「後悔なんて……してないよ」
「俺の心を満たせるのは、奈緖だけなんだよ。俺が奈緖のこと好きなのは本当だよ。だから、奈緖は俺の隣で笑っててくれよ」
ヒロの言葉……で、失いかけていた自信を取り戻す。ヒロの隣でなら、いつだって笑っていられるよ。
「奈緖、ずっとそばにいろ。俺から離れるんじゃねーよ。どんなことがあっても、俺が守るから……」
ずっと私を離さないでね。
幸せになるためには……
我慢と妥協が必要だってみんな言う
我慢も妥協もしたくない
あの頃のまま
素直にキミを想っていられたらよかった
だけど離れてしまった距離を戻せなかった
なんてあっけないんだろう……
迷子になっていた気持ち……
結局キミをつなぎ止める絆なんてなかった
オレが悪いのに
現実を受け止めきれなかった
_________________________________________
奈緖と理沙との間で宙ぶらりんだった。
理沙のことを友達以上に想えなかった。そして、理沙は同じ高校の男と付き合い始めた。だから……いつだって奈緖とやり直せると思ってた。やり直したい……
奈緖に会いに行った。でも、もうあの頃とは違うんだ。奈緖は、ヒロと付き合っていた。奈緖はいなくなってしまったんだ。
現実を受け止めきれなかった。俺が悪いのに……
love life
愛のある生活
こんな奇跡みたいな恋は
きっともうないから……
もう二度と手放せない
キミはオレがどれだけ不安になってるか
全然分かってない
キミはほっとけない
何があってもつなぎ止めておかないと
離れていってしまう
だから絶対に離したくない
_________________________________________
奈緖と2人で帰ろうとしていた。マルに会った。
奈緖とマルが話してんのを聞いた。奈緖とよりを戻そうとしているマルに腹がたった。
「今、ヒロと付き合ってるから……」
それだけ伝えて、俺の所に戻ってきた奈緖
「マルとは……いいの……か?」
「もう話すことはないもの……」
あの時失恋してなかったら、まだつきあっていたのかな?とか、不安になることがあった。奈緖はもう俺のもんなんだ……な。
頭では分かってた
私と彼じゃ……
こんなにあっさりと終わる……の?
初めて見た
こんな彼の姿……
永遠のかけら
彼のぬくもりを抱きしめて……
_________________________________________
ヒロとつきあい始めて、今も周りの視線が気になる。似合ってない……って言ってるんだろうな……
「ねぇ、話あるんだけどいい?」
「はい……?」
この人……たしか……サッカー部のマネージャーで、1年のマドンナって言われてる人だ。前にヒロと話してるのを見たことがある。
「弘人と別れてくれない?」
「え……」
「そうよ……別れなさいよ。自分が似合ってないってって分かんないの?自分の顔、鏡で見たことあんの?亜由美の方が似合ってると、思わない?」
彼女と一緒にいる子が言う……
「あんたみたいな地味な子が、弘人と付き合うなんて許せない。」
あなたたちに許されなくても……
「イヤです。別れません。」
「なっ……調子に乗ってんじゃないわよ」
顔をたたかれそうになった。バシッと音がしたけど、痛くない。たたかれたのは、どこから現れたのか?ヒロがいた。
「俺達の邪魔すんな……」
「そんな子より……」
「そんな子?こんなことを影で言ってるヤツより、ずっとかわいい。俺はお前なんか好きにならない。俺は奈緖と別れることはない。」
何も言えずに、バタバタと走り去る。
「どうして……?」
「彩花が教えてくれたんだ。男なら、彼女を守れなくてどーすんだよ。」
「ヒロが怒るとこ、初めて見たよ」
「そりゃ、奈緖に怒ることなんかないからな。でも、別れませんって言ってくれてうれしかったよ。」
「だって……別れたくない……もの。でも、恐かったよー。ヒロがきてくれてよかった。」
涙がこぼれた。
ホント……
お前は素直でかわいい……な
大好きな女の子
お前のためならなんでもする
絶対に別れてたまるか……
だってこんなの想像しなかった
想像よりもっと……ずっと……
幸せな日々……
_________________________________________
彩花から聞いて、やっと奈緖を見つけた。
別れるように言われていた。ムカついて、飛び込んで行こうとしたけど、「別れません」って、奈緖の強い言葉を聞いた。奈緖がたたかれそうになっていた。奈緖の前にいき、俺がたたかれた。突然のことでびっくりしてる
奈緖……奈緖がたたかれなくてよかった。
奈緖の言葉が嬉しかった。
泣いてる奈緖……の頭をぽんぽんと……
「泣くなよ……」
そして、亜由美がマネージャーを辞めた。すぐにマネージャーが見つかるわけもなく……奈緖に頼んだら、マネージャーをやってくれることになった。これで、ずっと一緒にいられる……心の中でニヤリとした。
誰にも内緒の恋
自分の気持ちをひた隠してきた
私の長い長い片想いは出口がない
認めることもできない恋なら
諦めた方が楽だと思った
でもあなたの顔も声も頭から離れない
だって私は……ずっと……ずっと……
_________________________________________
うっかり……美人に生まれついた。だけど、いいことなんて何もなかった。ずっとひとりぼっちだった。奈緖に会うまでは……
今も仲良く過ごしている。だけど、ヒロと付き合い始めた奈緖……恋って、どんな気持ちだろう……わからなかった。だけど、ずっと友達だったヒロにジェラシーを感じた。一体……何が?
自分の本当の気持ち……気づきはじめていた。想いを秘めたまま……奈緖の隣にいる。
仲がいい2人の姿はほほえましい
私はあなたに友達以上の感情を持ってる
会うたびに気持ちがふくらんでく
諦められない気持ち
私のこと恋愛対象じゃないって
やっばり苦しい……よ
苦しくて……辛くて……
幸せは押しつけられるものじゃない
自分でつかむものだ
_________________________________________
仲がいい奈緖とヒロ、ほほえましい。だけど、私の心の中は複雑。
いつだって、私のものじゃない。ずっと、私のものにはならない。奈緖が好きなのは、ヒロだってわかってる。
素直に「好き」って言えばよかった?そうしたら、何か違ってた?気持ちを伝えて、奈緖が離れてしまってもいいの?ううん、たとえ今だけでも、奈緖をのがしたくない。
私の幸せって……何?奈緖と一緒にいられることだ。奈緖の全てが愛おしい。泣いたり……悩んだり……苦しんだり……たくさんあった。だけど、絶対に離したくない。
いつもお前がそばにいる
それがオレの幸せ
お前といられるなら
地獄に堕ちてもいい
辛い現実も……
押し込めた想いも……
_________________________________________
たった1人の大事な人と過ごす時間のために……
恋をあきらめてから、彼女何人か作った。だけど、奈緖以上に好きになれる人はいなかった。
封じ込めたはずの恋心……
会いたい人と会えない人生なんて、イヤだ。もう、無理だよ。
これは俺のワガママ……わかってるけど、心がついていかない。
好きになった人は……妹だった。結ばれることはない。家族と離れて、独り暮らしをしながら大学に通っていたけど、奈緖のいない生活は……誰と付き合っても埋められなかった。
幼なじみの弘人と奈緖が付き合い始めたことを聞いた。それなのに、今も忘れられないなんて、バカみたい……
それでもあきらめらんないから……家にもどった。
そして、奈緖の友達の彩花に出会う。彩花の目を見て気づいた。俺と同じ恋する瞳……
彩花と話していると、奈緖とも話せる。奈緖のそばにいるために……彩花と仲良くした。奈緖の近くにいるためなら………