あなたの瞳に射ぬかれてしまった

彼と別れてから
恋愛から逃げていた

あなたを好きだけど
恋ができなかった

会うたびにもっと好きになる
あなたに会うたびにときめいてる
あなたを想う気持ちが大きくなる

通じ合う心……
こんな嬉しいことってある?
忘れられない恋の始まり……
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2人で映画を見終わったあと……

あなたの気持ちを聞いた。こんな嬉しいことってある?

あれは夢じゃないよね?なんて思っていた夜……ヒロから着信
「もしもし……」
「今、大丈夫?」
「大丈夫だよ。どうしたの?」
「なんか……すっごく声聞きたくなって……」
ドキューン……
好きだから、嬉しくて……声を聞いたら会いたくなった。会いに行くしかない。ヒロの部屋に行く。ヒロの家はマンションの隣の部屋だから……すぐについた。ちょっとびっくりしてたけど……

ヒロのお父さんは、まだ帰ってきてなかった。

「声を聞いたら会いたくなって……きちゃった……」
「奈緖……かわいすぎ……」
ヒロの部屋……何度もきたことあるけど、ドキドキ……
「イヤか?」
「や……じゃな……」
ヒロとの初めてのキスはスイーツより甘かった。

「奈緖のこんな顔……俺以外に見せるなよ。」
「ヒロ……私以外の人とこんなことしちゃ……」
「もうわかってんだろ?俺は奈緖しか目に入ってないって……それとも、奈緖ニブイからわかってない?俺なしじゃいられなくなればいいのに……」
そんなの……もう……ヒロがいないとダメなの……今の気持ちを大切に……あなたとなら一生……


出会ったばかりだし
まだ何も知らない

漫画みたいな恋なんてあるわけがない
キミに出会うまではそう思っていた

恋愛なんてゲームみたいなもんだと思ってた
だけどかけひきじゃない
好きになるってこういうことだったんだ

キミに胸キュン
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積もる年月をかけて……かけひきを覚えて、純粋さがなくなっていた。彼女の純粋さに惹かれていく。

彼女のことを想うとドキドキが止まらない。胸の奥にしまいこんだ忘れていたはずの恋心……

彼女に胸キュン

ハッピーエンドのその先……

オレの独占欲
キミが知ったら
きっとあきれる

キミが他の男と
楽しそうに話してんの見ると
妬ける……ムカつく……

オレ……
結構嫉妬深いかも……
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漫画だと付き合うところで、ハッピーエンド。だけど、現実はここで終わりじゃない。そばにいるだけじゃわかんない……不安な気持ち……

今日は奈緖は図書室で、受付の仕事をしていた。図書室に迎えに行くと……奈緖が図書委員の先輩と楽しそうに話してんのを見かけた。それだけでムカつく。

家に着いた。今日も父は遅い。奈緖の家で夕飯を食べた後……俺の家で一緒にテレビを見ていた。

「ねぇ、恋人っぽいキスしていい?」
「そ……そんなこと聞かないで……」
この間とは違う……やばい……クラクラする……
どうしよう……もっと好きになる……

あなたは何もわかってない
自信がない

誰にでも優しくて……

あなたのいつもと違う姿
ドキッとしちゃって……
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付き合い始めた2人……

だけど、周りの目が気になる奈緖……

「もしかして俺と付き合ったの後悔してる?」
「後悔なんて……してないよ」
「俺の心を満たせるのは、奈緖だけなんだよ。俺が奈緖のこと好きなのは本当だよ。だから、奈緖は俺の隣で笑っててくれよ」
ヒロの言葉……で、失いかけていた自信を取り戻す。ヒロの隣でなら、いつだって笑っていられるよ。

「奈緖、ずっとそばにいろ。俺から離れるんじゃねーよ。どんなことがあっても、俺が守るから……」
ずっと私を離さないでね。

幸せになるためには……
我慢と妥協が必要だってみんな言う

我慢も妥協もしたくない

あの頃のまま
素直にキミを想っていられたらよかった
だけど離れてしまった距離を戻せなかった

なんてあっけないんだろう……

迷子になっていた気持ち……
結局キミをつなぎ止める絆なんてなかった

オレが悪いのに
現実を受け止めきれなかった
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奈緖と理沙との間で宙ぶらりんだった。

理沙のことを友達以上に想えなかった。そして、理沙は同じ高校の男と付き合い始めた。だから……いつだって奈緖とやり直せると思ってた。やり直したい……

奈緖に会いに行った。でも、もうあの頃とは違うんだ。奈緖は、ヒロと付き合っていた。奈緖はいなくなってしまったんだ。

現実を受け止めきれなかった。俺が悪いのに……

love life
愛のある生活

こんな奇跡みたいな恋は
きっともうないから……
もう二度と手放せない

キミはオレがどれだけ不安になってるか
全然分かってない

キミはほっとけない
何があってもつなぎ止めておかないと
離れていってしまう
だから絶対に離したくない
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奈緖と2人で帰ろうとしていた。マルに会った。

奈緖とマルが話してんのを聞いた。奈緖とよりを戻そうとしているマルに腹がたった。

「今、ヒロと付き合ってるから……」
それだけ伝えて、俺の所に戻ってきた奈緖
「マルとは……いいの……か?」
「もう話すことはないもの……」
あの時失恋してなかったら、まだつきあっていたのかな?とか、不安になることがあった。奈緖はもう俺のもんなんだ……な。

頭では分かってた
私と彼じゃ……

こんなにあっさりと終わる……の?

初めて見た
こんな彼の姿……

永遠のかけら
彼のぬくもりを抱きしめて……
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ヒロとつきあい始めて、今も周りの視線が気になる。似合ってない……って言ってるんだろうな……

「ねぇ、話あるんだけどいい?」
「はい……?」
この人……たしか……サッカー部のマネージャーで、1年のマドンナって言われてる人だ。前にヒロと話してるのを見たことがある。
「弘人と別れてくれない?」
「え……」
「そうよ……別れなさいよ。自分が似合ってないってって分かんないの?自分の顔、鏡で見たことあんの?亜由美の方が似合ってると、思わない?」
彼女と一緒にいる子が言う……
「あんたみたいな地味な子が、弘人と付き合うなんて許せない。」
あなたたちに許されなくても……
「イヤです。別れません。」
「なっ……調子に乗ってんじゃないわよ」
顔をたたかれそうになった。バシッと音がしたけど、痛くない。たたかれたのは、どこから現れたのか?ヒロがいた。

「俺達の邪魔すんな……」
「そんな子より……」
「そんな子?こんなことを影で言ってるヤツより、ずっとかわいい。俺はお前なんか好きにならない。俺は奈緖と別れることはない。」
何も言えずに、バタバタと走り去る。

「どうして……?」
「彩花が教えてくれたんだ。男なら、彼女を守れなくてどーすんだよ。」
「ヒロが怒るとこ、初めて見たよ」
「そりゃ、奈緖に怒ることなんかないからな。でも、別れませんって言ってくれてうれしかったよ。」
「だって……別れたくない……もの。でも、恐かったよー。ヒロがきてくれてよかった。」
涙がこぼれた。
ホント……
お前は素直でかわいい……な
大好きな女の子
お前のためならなんでもする

絶対に別れてたまるか……

だってこんなの想像しなかった
想像よりもっと……ずっと……
幸せな日々……
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彩花から聞いて、やっと奈緖を見つけた。

別れるように言われていた。ムカついて、飛び込んで行こうとしたけど、「別れません」って、奈緖の強い言葉を聞いた。奈緖がたたかれそうになっていた。奈緖の前にいき、俺がたたかれた。突然のことでびっくりしてる
奈緖……奈緖がたたかれなくてよかった。

奈緖の言葉が嬉しかった。

泣いてる奈緖……の頭をぽんぽんと……
「泣くなよ……」

そして、亜由美がマネージャーを辞めた。すぐにマネージャーが見つかるわけもなく……奈緖に頼んだら、マネージャーをやってくれることになった。これで、ずっと一緒にいられる……心の中でニヤリとした。


誰にも内緒の恋
自分の気持ちをひた隠してきた

私の長い長い片想いは出口がない

認めることもできない恋なら
諦めた方が楽だと思った
でもあなたの顔も声も頭から離れない

だって私は……ずっと……ずっと……
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うっかり……美人に生まれついた。だけど、いいことなんて何もなかった。ずっとひとりぼっちだった。奈緖に会うまでは……

今も仲良く過ごしている。だけど、ヒロと付き合い始めた奈緖……恋って、どんな気持ちだろう……わからなかった。だけど、ずっと友達だったヒロにジェラシーを感じた。一体……何が?

自分の本当の気持ち……気づきはじめていた。想いを秘めたまま……奈緖の隣にいる。