忘れたいことや
どうしようもない寂しさが……
ずっと胸に秘めてた想い……
あなたへの想いはゆるぎないものになっていく
何かが吹っ切れて心が軽くなった
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最近、美月ちゃんと一緒にいるところを見かけなくなった奈緖。今度の噂は奈緖が彼と別れたって……本当なのかな?
奈緖のためにはどうしたらいいのか考えて……でも、何も思いつかなかった。だけど、奈緖のところにいった。噂になってることを聞き出すために、屋上に2人で行った。そして、本当にマルと別れていた。まさか、奈緖の前で他の女と抱き合ってキスしてたなんて思わなかったよ。
「もう無理しなくていいんだよ。私はいつまでも友達だよ。」
「ありがとう。」
奈緖の手をギュッとにぎった。もう、奈緖から離れないよ。
あなたは誰よりも私のことを理解してくれる
変わらない友情……
傷ついた私を受け止めてくれる
言葉にしなくても
あなたは全てわかってくれる
あなたのおかげで前向きにやっていけそう
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マルと別れて、美月ちゃんとも距離をおいた。そうすると、私には誰もいない。
そんな私に声をかけてくれたのは、彩花だった。あの頃みたいに……
「大丈夫、1人じゃないよ。ずっと友達だよ」
不安を受け止めてくれた。彩花の優しさに……こんな風に言ってもらえるなんて、すごく嬉しい。
彩花が手をギュッとにぎった。手のあたたかさに、落ち着きを感じる。
1人の男としてお前が好き
このままずっと一緒にいたい
2人の関係はちょっとだけ複雑
恋じゃない
恋してるのはオレだけ
重ならない気持ち
一緒にいるのに……
やるせない虚しさ……
片一方だけの恋……
一方通行な想い……
現実が打ちのめす
募る想いの隠しかた……を教えて……
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また奈緖と一緒にいるようになった弘人。もう何があっても離れない。でも、切ない関係……これからも……いつまでも……ずっと続く……
時間だけが過ぎていく……
片一方だけの一方通行な恋……に疲れてきた。
オレだって恋に胸を焦がす夜がある
あれからいつも彼女のことで頭がいっぱいだった
何もかもやり直して……
あの日限りで終わりにしたくない
あの時泣かせてしまったから
もう泣かせたくない
もう会えない……のかな?
胸の中にトゲが刺さる
もう一度チャンスを……
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奈緖と別れてから、平穏で平和だった俺の世界がガラガラと崩れていった。奈緖が遠くに行っちゃった。寂しい……隣にいてほしかった。
サッカーにも、やる気が出ない。部活が終わるのを待ってるのは、理沙だ……そして、理沙とは友達だから、突き放すこともできなかった。俊一が見ているのをわかっていたけど……
夜……考えるのは、奈緖のこと……終わった恋……だけど、まだ好き……
一日中彼女のこもはかり考えていた
彼女に泣かれたあの時から……
彼女に会いたい
裏切りの代償を想像しなかったわけじゃない
今は選択したことを後悔してばかり……
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奈緖のことばかり考えてる。気がつけば、奈緖のことばかり考えてる。だけど、理沙との関係も続いている。それでも、どうしても奈緖に会いたかった。
部活を休んで、奈緖の高校まで会いに行った。
「マルは昔から優しいよね。でも、それは私にだけじゃない。マルの優しいところが好きだった。だけど、今も彼女と会ってるよね?」
「それは、会いにくるから……」
「そう、だったら彼女と付き合えばいい。もう会いにこないで……」
奈緖の言葉に、自分がしてしまったことを思い知らされた。
優しい彼が好きだった
彼はとことん優しい
でも私にだけじゃない
あの日……あの時……までは……
彼を信じていたけど
私は自分の信じる道を進む
これからもきっと思い通りにならないことがある
後悔することもあるかもしれない
でもこれも私の人生だから
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マルと別れてから、彩花といることが増えた。美月ちゃんから、マルが今も彼女と会ってることを聞いた。今は3人でいることが多いな……恋は終わったけど、友達がいてくれるから、終わった恋は忘れよう。
忘れようとしてるのに、マルが会いにきた。それも、優しさなんだろうけど……そんな優しさいらない。恋が終わっても、友達ってことなの?友達には戻れない……よ
もう会いにこないで……と、伝えた。
彼女が別れたって聞いた
あの時は勇気がなくて言えなかった
あの時告白しなかったことずっと後悔してた
振り向いてもらえなくても好きでいたい
幼なじみとしての距離
オレとの距離は離れていった
あの時みたいな後悔はもうしたくない
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奈緖とマルが別れたと聞いた。それから、彩花は昔のように仲良くなってる。だけど、俺との距離は離れたまま
あの時、告白しなかったことずっと後悔していた。幼なじみとしての距離も離れるなら、告白すればよかった。
そして、奈緖に声をかけた。
「奈緖、俺たち友達だろ?なんかあったら、話せよ」
「何もないよ。大丈夫だよ」
「何もないわけないだろ……なんで俺には話してくれないんだよ。そんなに俺は頼りにならないのか?」
「そんなことないけど……」
「だったら、今までみたいに……」
「あの頃とは違うよ……」
「何が違うんだよ」
「私とヒロじゃ、釣り合わない……」
「俺じゃ、奈緖に釣り合わないかもしれないけど……」
「私が釣り合わない……って、ことだよ……」
「そんなの、誰が決めんだよ。他のヤツの言葉じゃなくて、俺の言葉をしんじろ………奈緖は俺の大事な幼なじみだ」
無限に広がる未来
周りの目なんて気にしない
正直に……素直に……
面倒なことや……傷つくことや……
色々あるかもしれない
でも大切なことは……
私は1人じゃない
あなたがいつもいてくれた
これからもずっと……
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ずっとヒロと距離をおいていた。だけど、ヒロの言葉を聞いて、あの頃のように……友達でいいんだ……
周りの目なんてもう気にしない。
「うん、私もヒロのこと大好き……」
ギュッと抱き着いた。昔のように……
キミのことを想うとめまいがした
キミの笑顔……
出会った瞬間
一瞬で恋に落ちた
キミに恋をした
恋……キミが初めて……
オレに恋を教えてくれた
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透、高校2
図書委員で知り合った1年の女の子。
ふわりと微笑んだ笑顔
女なんて、騒がしいだけで、こんな気持ちになったことはなかった。
まだ知り合ったばかりだけど、一緒にいると楽しいし、今もドキドキしてる。