もうどうしようもないくらい好きになってた

溢れる想いを詰め込んで
勢いで告白しました
速攻ふられました

私は彼が好き
でも彼が好きなのは私じゃなかった
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奈緖、15才……中学の卒業式のあと……

毎日会ってるのに、とうしてだろう?不安なの……
だけど、思い切って仲良しグループの大地くんに……
「す……好きです。高校離れてしまうけど、付き合ってください。」
「ゴメン、奈緖にときめかない……かな。今まで通りに友達でいようよ。それに、俺が好きなのには、美咲なんだ……」
仲良しグループの美咲を好きだったんだ。美咲と友達だから、仲良くしてくれただけだったんだ。

大地から離れて……1人で泣いていた。卒業式たから、誰も不思議には思わなかった。

幼なじみで、やっぱり仲良しグループの弘人が後ろから声をかけてきた。
「奈緖、これからみんなで帰ろうって話になったんだけど……」って……泣いてる奈緖に気付いた。
「大ちゃんにふられちゃった……美咲のこと好きだったんだって……ゴメン……私はみんなと帰れない……」
「そっか……じゃ、俺と帰ろう……」
「ヒロは、みんなと帰っていいよ……」
「泣いてる奈緖をほっとけるわけないだろ……あいつらよりも、奈緖とのほうが付き合い長いんだから……な。家も近いし……さ。」

泣き止むのを待っていてくれたヒロと一緒に帰った。合わせてくれる歩幅……やっぱりヒロは優しいなぁ……







いつもそばにはキミがいた
だけどオレを全く男として意識してない
ムカつく

オレはキミが好き
だけどキミが好きなのはアイツ
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弘人、15才、中学の卒業式のあと……

仲良しグループで帰ることになった。奈緖を見つけて声をかける。そして、泣いてる奈緖に気付いた。大地にふられたことを知った。

泣き止むのを待って、奈緖と帰った。本当は、奈緖に告白するつもりだったのに、これじゃ……


好きな人が2人で歩いていた
楽しそうに笑いあってる
私といる時よりも楽しそう

彼にふられたけど諦められなかった

現実をつきつけられた
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奈緖、春休み

仲良しグループのもう1人の友達彩花が、ふられたことを知って、遊びに誘ってくれた。

ブラブラウィンドーショッピングして、疲れたから入ったドーナツやさん……仲良くドーナツを食べてる大地と美咲がいた。私達に気付いた。「奈緖たちもこっちおいでよ……」「あー、ドーナツ買いにきただだから……」と、ドーナツを買って店を出た。

彩花の家に行くことにした。
「奈緖、あんたには無理だって……さっきの見たでしょ?」って言われたけど……いや……諦められないよ……

彩花が美咲に電話した。「ちょっと聞きたいんだけど、大ちゃんと付き合ってるの?」「うん……卒業式の帰りに告白されてー……」「うん……わかった。」「今度はみんなで遊びに行こうね。」

「諦めないで、2人が別れるのを待つ……の?」
諦めるしかないんだ……
「諦める……」
「みんなで遊びに行こうって……どうする?」
「私は行かない。彩花達は行っていいよ」
「奈緖いなかったら、つまらないし、私もパス……」
「私のせいでゴメンね……」
「2人と違う高校でよかったね。」
「うん……頑張って2人と同じとこ行かなくてよかった……」

ずっと好きだった初恋の人に失恋
こんな一方通行な恋はやめる

あの日から話していない

ただ……好きだったから……
困らせたかったわけじゃない……の
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失恋してから会ってなかった大地から電話がきた。失恋していたけど……ドキドキした。「失恋したから、みんなで会うのをやめるとか……悲劇のヒロイン気取り?みんな、迷惑してんのわかんないの?」「わ……私……そんなつもりじゃ……」「だったら、迷惑かけんじやねーよ……」そして、電話が切れた。これが、あんなに好きだった初恋の人……なの?

そして、美咲から電話がきた。「みんなで遊園地に行こう。行かないとか言わないでね……当日こなくてもいいから……あ、それと知ってた?彩花、ヒロから告白されて、付き合い始めたんだって。」「え……」「それなのに、あんたが彩花と会ったりしてるから会えないって……彩花が言ってたよ。失恋したからって、人の恋の邪魔して楽しい?」「私……そんなこと……」「本当、迷惑なの……」

好きだから告白した。でも、本当は高校にいっても一緒にいたかっただけなの。みんなに迷惑かけるつもりじゃなかったの……

彩花からも電話がきた。「美咲から聞いたけど、奈緖も行くの?」「うん、行くことにしたよ」「そうなんだ。じゃ、行こうかな?」「うん……」

ヒロからも……「奈緖、大丈夫なのか?」「うん、もう大丈夫だよ。」「そっか、ならよかった。明日はみんなで楽しもう……」

そして、マルからも……「奈緖、明日行くの?」「うん……」「大地と美咲が付き合い始めたの知ってんだろ?」「うん……」「それなのに、平気なのか?」「だって、私のせいで、みんなに迷惑かけらんないよ。それに、彩花とヒロも付き合い始めたんだって……」「え?そんな話知らねー……」「美咲が言ってたよ。」「ちょっと美咲に電話してみる」

その後、またマルから電話がきた。「美咲にきいたよ。あの2人も付き合い始めたなんて、知らなかったな。あのさ、美咲から明日こなくてもいいから……って言われたよ。奈緖も、そう言われたんじゃない?」「うん……」「やっぱりな。暇だし……2人で遊ぶ?」「え……」「あ、2人じゃいやか……春休みからサッカー部の練習行ってて、友達できたんだけど……そいつと、そいつの彼女と4人で会わない?彼女、奈緖と同じ高校らしいし……」「私が行って、迷惑じゃない?」「明日はサッカー部の練習が休みたから、皆で楽しもう。」「それなら、美咲たちと……」「奈緖、わかってる?俺、こなくてもいいからって言われたの。ダブルデートの邪魔する気はないよ。」「そうだった……ね。」

何回ふられたってあきらめられない
だって好きなんだもん
彼が好きなの

ふられたって気持ちは変わらない
彼に振り向いてもらうため頑張る

諦められない
後悔したくないから頑張る
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美咲の本心……

美咲は何度もヒロに告白して、ふられていた。「奈緖が好きだから……」って……

私、ヒロがいないとダメなんだ。いつだって、ヒロの隣が私の居場所。

ふられても、グループから離れることはなかった。

奈緖が大地にふられた。これは、チャンスだと思った。こうなったら、どんな手を使っても、付き合ってみせる

そして、大地から告白されて、付き合い始めた。ヒロとのつながりをなくさないために……奈緖が行きそうな店でずっと2人でいた。ほら、彩花ときた。付き合い始めたことを言った。彩花からの電話で皆で遊びにいこうと伝えた。

そして、作戦を実行。Wデート。ヒロの隣は私……明日こそは、私の魅力をわからせてやるわ。

諦めた恋だった
俺は何のために諦めたんだろう?

きっとお前はたくさん泣いたんだろう

オレは何も分かってなかったんだ
今……あの頃のオレに腹がたつ

もう泣かせない
俺が守ってやるから……
もう諦めたりなんかしない
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マルの初恋……
あれは中学の入学式。桜の木の下で、女の子が転んだ。周りのやつらは、クスクス笑って、「あんなマンガみたいにこけるのを初めて見た。」とか、言って……

「大丈夫?」って声をかけたら
「大丈夫ですよ」って、ふわりと笑って……笑顔に恋におちたんだ。次に会ったのは、同じサッカー部の友達弘人の幼なじみって、紹介された。だけど、入学式のこと……なんて覚えてなかったんだ。ま……そんなもんだよ。

いつの間にか仲良しグループが出来ていた。ヒロと奈緖と俺とサッカー部の大地と、大地が惚れてる美咲……そのうちに、彩花も加わって6人。仲はよかったけど、気づいたんだ。奈緖が大地を好きなことに……でも、大地は美咲が好きで……いつバランスが壊れてもおかしくないと感じてはいた。俺のことなんて、何とも思ってないのを分かってるから、奈緖と同じ高校じゃなくて、サッカーの強い男子校にいったのに……俺が知らない間に、奈緖がこんなに傷ついていたなんて……同じ高校にすればよかった……

俊一には、好きな子の話はしてあったから、すぐに奈緖に気づいた。余計なこと言うなよ……って、思っていた
だけど、4人でずっと遊んでいた。奈緖とこんなにいられるなんて……俊一ありがとー。

今度こそ、奈緖を守ってやるから……な