「…じゃあさっきの子はなんやったん?」
「さっきの子は毎日のように俺に予定を聞いてきて、ずっと断ってたんだけどついに攻め寄られちゃって。本当に今日で遊ぶのはおしまいにしてもらおうと思ってたよ。」
「そっか…。ちょっと安心したわ。祐くんこっちにきたらいきなり女たらしなって、毎日ああやって遊んでたんかと思ったわ」
「そんなわけないよ。逆に、俺がそんなことするとでも思った?」
「ちょっとは思ってたかもな。うそや、冗談。」
いつしか渓には昔の俺の知っている笑顔が戻っていた。
なんだか懐かしい…いや、そんな場合じゃない。