「なにがちがうねん!真琴は、真琴はお前の中でどうなってんねん!あいつは今でもまだ俺に心許してへん。なんでやと思う?お前が、祐くんがまだ真琴の心の中にいてるからや!あいつは吹っ切れてないんや。」




「真琴は…俺の状況を知ってるのか?俺が今どこにいるのか知ってるのか…?」



「しらん。俺はだれにもゆうてへん。だからこうやって俺が祐くんに会いに来た。あいつ、あれ以来祐くんにメールするのためらってるから。祐くんに嫌われたんちゃうかって思ってるから。俺が旅行行ったらたまたま会ったって風にして、様子伝えようって思っとった。でも来てみたらこれや。ほんまに、どうなっとんねん」




渓の目には怒りと悲しみが混ざった涙が浮かんでいた。


そんな渓への謝罪をよそに、真琴が真実を知ってしまったのかどうかを確認する俺は本当につくづくダメなやつだ…。