「イケメン…」


柚美ちゃんまでもそんな調子だ。


「じゃあ、自己紹介して?」



「はい。横浜から来ました、仁志 雄斗です。前の学校では『にっしー』とか『雄斗』って呼ばれてました。この辺は全然しらないのでみんなに教えてもらいながら、楽しくやっていけたらいいなと思ってます。これから、よろしくお願いします。」



緊張感なんてなんのその。


人前で喋りなれたその口調はクラスの男子までもを魅了した。


そして、まさかの都会からの刺客で、休み時間は横浜の話でたえないだろうと予想した。