「ちょっ、渓くん…」


止めにかかった柚美ちゃんまでも無視して、渓くんはその場を立ち去ってしまった。


「真琴、今はあんなの気にしなくていいからね?また、何かあったらなんでもうちに相談して?」


「…ありがとう、柚美ちゃん。」


「それ…じゃ、うちも塾行かないとだし、帰るね。真琴、1人でも大丈夫?」


「うん、大丈夫。ほんとにありがとう、柚美ちゃん。」


「ううん。力になれなくてごめんね。じゃあ、また明日。」


「うん、また明日。」