「今から佑の家に行ってもいい?」 断れる訳はなかった。 そして、俺は今日を最後に真琴と縁を切ることを決心したんだ。 ーなのに、勝手に目から涙が溢れてきて情けない男の顔を見せてしまった。 それより何より、真琴を傷つけてしまった。 ああ、最低だ。 俺はますます真琴の前にいる資格はない。 どうかこのまま、真琴の中で俺は最低な人間で、いつか「ああ、あんなやついたね」って笑い話にされる存在になってくれ…。