「やっと俺の時代が来たーーーーー!」


「ちょっと渓くん、やめてよ〜。そんな大げさな」


少し呆れた顔をして言ったけど、内心はとても嬉しかった。


祐がいるときも、いなくなってからも、渓くんはずっと私の味方でいてくれた。
励ましてくれた。


…だから、さ。私もなにか役に立ちたいんだよね…。


祐が私に思ってくれたように。


…私の幸せは、祐の幸せ。


すごくすごく綺麗ごとなのかもしれないけど、祐はきっとそれを望むから。


私が立ち止まってないで、前にしっかり歩み出すことを。


「じゃ、真琴。なに食べたい?」


今日から、いや、今日からも私の隣には渓くんがいます。


…永遠、なんて言えないけど、今生きてるこの瞬間、二人で大切な時間を刻み込んでいく。