<真琴side>


ついに、待ちに待った冬休みになった。


やっと祐に会いに行ける…。


でも、ウキウキする気持ちと同時に多大なる不安が襲ってくる。


祐の容態が悪化してたらどうしよう…。


新幹線で窓の外をみてるとそんなことを考えてしまう。


「真琴?」


渓くんが様子を伺うように私の顔を覗き込む。


「真琴?無理しちゃだめだよ?」


柚美ちゃんも。


そう、私たちは3人で福岡に向かっていた。